企業研修を通して、物事の見方、考え方、捉え方を変える
スタッフ:今井さんの講演や企業研修を受けて、受けた人がどんな変化をされるか、お客様の声を教えていただきたいと思います。
今井:変化というところでいうと、「研修嫌いだった人が学ぶこと自体が楽しくなった」「いろんな研修を受けさせて、ことごとくダメで諦めてたけど、彼、本当に変わったよ!!」とか、「新卒が辞めない!びっくりしているよ!!」、「今まで何を言っても全然まとまらず、違うことを行動するチームだったけど、浸透するって、こういう感覚なんだね!チームで成果を出しやすくなって嬉しい!」「リーダーとして部下の成長ってこんなに嬉しいものなんだ!実感しています!!」みたいな感じですかね。
あとは、「物事の見方、考え方、捉え方を変えるのが得意ですよね。今井さんは」とか。
スタッフ:それ、そうですね。すごいそう思いますね。
今井:そういうお声がけは、本当に有難いですし、とても嬉しいです!! あとよくあるのは、私の特徴的な一つではありますが、 「テーマパークみたいな会社、テーマパークで働く人財のようなワクワク、自ら積極的に考えて動く人財、成果をコミットして積極的に動く人財、組織、チームとその現場を創りたいってところで、本当にテーマパークになったね!」 みたいなことを、今までのコメントと合わせて仰って頂けると、人財育成、人財開発していて、本当に良かったなって感慨深く、いつも感じます。
感謝ですね!
スタッフ:すごいですね。私も、今日この時間でお話聞いていて、物事の捉え方はすごい変わるんじゃないかなと思いました。
今井:ありがとうございます。
スタッフ:例えば、こういう風に捉えてますっていう話を、でも捉え方って実はこっちからも捉えられるよね、とか。こういう見方もあるよね、とか。さらに言うと、それを分解していくと、実はこういう話なんだよね、っていうのを、腹落ちさせることがものすごい得意なんじゃないかなっていう。
だから、今までだと多分同じような話を聞いていても、「でも、俺はそうは思わないしな。いろんな講師から話を聞いたけど、まあ、よく聞く話だよね」みたいなところが、「あ、そういう意味なのね」っていうところまでやりきるのが多分、今井さんの強さなんじゃないかなっていう感じがします。
今井:ありがとうございます。
スタッフ:だから、意味をちゃんと伝えてあげるとか。簡単に言ってしまうと、「職場はコミュニケーションが大事だよね」っていう普通の講師が言った時に、「何でコミュニケーションが大事なのか、そもそもコミュニケーションって何なの?」っていうのをちゃんと伝えてあげるから、「あ、大事なんだな」とか、「コミュニケーションってそういう意味なんだな」って、そういうところまでお伝えできる、お伝えしきってるんじゃないのかなあという感じがします。
今井:そこまで、しっかりと私に向き合い、承認して頂けることが、とても嬉しいので、特別にさらに理解を深める為にとっておきのお話を伊藤さんに、皆さんに、させて頂きたいと思います。笑
”テーマパーク流人財育成“って私自身がこだわって発信させて頂いている一つの理由は、コミュニケーションって、一遍通りじゃ駄目だと思ってるんですよ。
私自身よくお伝えするのが、『事実は一つだけど、解釈は無数なんだ』という表現。
テーマパークって、本当に様々なキャリア、経験、体験、育ってきた環境の中から培った多様な価値観を持った人財が集まっている場なんです。お客様も本当に全国津々浦々から素敵な人がたくさん来て頂ける場です。
そこで、ステレオタイプなコミュニケーションをしても、伝わるものも伝わらなくなってしまうんですね。
世の中も同じですよね。うまいコミュニケーションをしている人ってその人、その人に合わせてコミュニケーションを柔軟に変えながら接していると思うんです。
何か質問がきた時に、みんな同じことを言うんじゃなくて、この人にはこのBパターンで言おう。この人にはAパターンで言ってあげよう。この人にはCパターンだよなっていうことを、人に合わせてお伝えするんです。
パターンっていう表現を敢えて使っていますが、血液型診断のようなものとはちょっと違うんです。
A型の血液型の人には全員こう接しようみたいな感じではないということですね…
フィルターをかけてその人にステレオタイプのような決まりきった言い方をするということではないんです。A型の人の中にもいろいろな傾向があって、個性があったりしますよね。
とても奥深いのが人間関係の質だったりします。
このインタビューでは、全て語ってしまったら、インタビュー時間に収まりきらないので、今回語れないのが残念ですが、(詳しく聴きたい方は是非とも、ワンダーイマジニア 今井千尋 までお問合せください 笑)
例えば、論理的に、数学的に物事を捉える人には、やっぱり論理的な話をして、結論には、必ず数値を入れながらそれを証明しなきゃいけない。その人に必要な冒頭での接し方は〇〇だというような…感覚的に捉える人には、もちろん感覚的に訴えるような体感できるような機会、表現を混ぜてお話をしなきゃいけないですし。あとは、感情に訴えかける人は、こちらも感情に訴えかけて話をしなきゃ入っていかないですし。 これは、すべてまだ導入部分の会話の設計です。 つまり、皆さんも経験あると思いますが、お笑い芸人の方も「最初のつかみが大切」って仰っているのと似ていて、この人は自分にとって聴きやすい(理解しやすい)人なのかどうかって、私たちは、無意識的な領域かもしれませんが、判断って入るんですよね。だから、話が聴きやすい人って、もちろん最初から“聴く姿勢”になるし、話が入ってこない人(聴きにくい人)には、“話半分で聴いたりする姿勢”になるものです。 だからこそ、話をしっかりと向き合って話を理解できる環境を作るためには、このようなところから既に準備が始まり、意識して向き合っていくことは設計上、大切なことですね。
また、そのコミュニケーションの仕方っていうのを、伝えることが目的ではなくて、どう伝わるのかっていう、コミュニケーションは相手の反応にすべての答えがあるって。相手がこういう風に反応しているのか、どういう風に自分の話を結局理解したのか、それをちゃんと、そこまで聴いて、伝えたっていうことでなくて、どう伝わったのかってことに意識を向けて、相手はどのような反応を私に返してくれているのか、ということを例えば一つ、私はこだわるので。そこまでちゃんと確認して、コミュニケーションをするということ。これが、相手と向き合うという責任を持つということになると思うんです。
”コミュニケーションの最大の成果は相手の反応に全ての答えがある”ということです。
スタッフ:すごいですね。コミュニケーション一つとっても、ある意味、実はロジカルに説明を受けるってことがあまりないので、単純にすごいなと思います。それが研修の中で、各受講生に対して、受講生もそれこそ、いろんな受け取り方があるわけですものね、今井さんが発することに対しても。
今井:そうですね。よく研修で話すのが、ベストセラーっていわれる本ってあるじゃないですか。あれって、作家の方が、僕の今の感覚と同じような感覚で、全部の文章使ってるんですよ。Aパターン、Bパターン、Cパターン、Dパターンの人が、どんな人が読んでもちゃんと響くポイントを全部入れて、僕は話を書いてるなって思ってるんですよね。いろいろ分析をかけていくと。だからあらゆる人が買った時に感動するって、その人の切り口でその表現が入ってないと、ある人にはすごく響くけど、ある人には響かないはずなんですよね。
それが上手かったのがウォルト・ディズニーだと思っています。ウォルト・ディズニーの研究を僕はずっと、人財育成、人財開発を通してやってきたんです。なぜ、ああやって人はウォルトの世界に引き込まれるんだろうって。ウォルトの話を聞いて、ディズニーランドが生まれて、亡くなってからもその世界は、ずっと続いている。純粋に不思議だったんです。自分もそこにハマった一人ですから(笑)。それを私自身もディズニーユニバーシティーの中でいろいろ勉強させてもらい、キャストに伝えていく中で、自分流に後に置き換えていくことができました。
ユニバーサルスタジオジャパン時代にもこの独自の研究は引き続き行い、V字回復時代の人財育成のエッセンスとして貢献してきました。
視野を広く見れば、松下電器産業を創業された松下幸之助先生の松下イズムも、今も尚、語り継がれ大切にされ、生き続けています。本田宗一郎先生もそうですし、稲盛和夫先生も。稲盛先生はご存命ですけれども、“イナモリズム”ってね、今も多くの経営者の中に広がっていますよね。
こうして、大切な考え方、マインド、ミッションなどが多くの皆様の中で支持され続け、経営に活かされていることに理由があるんだというところを、私たちは人財育成、人財開発にリンクさせて、各研修の場面場面でお話をさせていただいていたりしています。
スタッフ:そうですね。確かに、松下幸之助さんなんかでも、昔から出ている松下幸之助の言葉を今僕らが聞いても新しいですよね。
今井:ユニバーサルスタジオジャパン時代、V字回復の仕掛け人の一人であった森岡さんは、そういうところがすごくピーンとくる方なので、私自身とても勉強になりました。だから、それを僕たちが実行部隊として、じゃあどういう風に現場に落としていこうかっていう、人財育成コンテンツ考えたりだとか、トレーニング考えたりだとか、っていうことをしたんです。
本当に今まで、多くの素敵な方に私自身恵まれたからこそ、今の自分自身がいるなって心から感謝しています。
これからの展望とは?
先ほども述べさせて頂きました通り、人は人で磨かれるということ、私自身が多くの素敵な上司との出逢いがあり、成長させて頂いてきました。だからこそ、今度は私自身が皆さんの何か成長のきっかけ創りの場を作り出したいと真剣に考えています。
また、僕は性善説派なので、「企業は人なり」という話もありますけども、私は、企業で働く人財はすべての人が素晴らしく、輝く存在なんだって信じています。
人は、必ず磨けば輝き、その人らしさという輝きが企業を、顧客を、社会を幸せにすると。
誰一人も取りこぼしてはならないんだって考えて、日々取り組んでいます。
ディズニーでの有名な表現の一つとして、「イット テイクス ピープル(It takes people.)」って言う言葉があります。“全ては『人財』が創り出しているんだ”と…
だからこそ、企業の最大の価値は“人財”である、と。
最近テレビでも放映されていたのですが、ユニバーサルスタジオジャパン時代から大切にしていた、「クルー イズ ナンバーワン アトラクション(Crew is No.1 attracion.)」っていう表現。
アトラクションっていうのは、人を惹きつけるものって意味があるんですよ。
私たちは常に人を惹きつける存在で、ワクワクする価値を世の中に提供していきたいという想いで、今も多くの会社さんと関わりを持たせていただいてます。
だから私と関わって頂いた企業様、人々には、会社を通して、そこにいるすべての人財の可能性が、飛躍的に高まるようなお手伝いを共にしていく。
『共にしていく』っていう表現は何かというと、私だけがするんじゃない。私はもちろん、伴走していきますけれども、するのは主役である“皆さん一人ひとり”ですよ、と。「皆さんが輝くために、何が必要なのか、っていうものをしっかりと共に創り出していきましょう」っていうことを、強く発信しています。
このような今までお伝えしてきたワクワクする、多くのゲスト(顧客)が喜びに満ち、感動を与え続けるテーマパークのような現場を日本中に創りたいな、って。ちょっと大風呂敷を広げてますけども、そんなビジョンを掲げて日々全国津々浦々のクライアント様の現場にて気持ちを込めて取り組んでおります!!
スタッフ:広げましょう。いいですね。
今井:ありがとうございます! 毎日を、一瞬一瞬の出逢い、機会を大切に、一期一会の気持ちで顔晴らせていただいております!!これを最後まで読んで頂いた素敵な皆さまとの新しい出逢いにも期待しながら、ワクワクしてお待ちしています!!!
スタッフ:ありがとうございます。とても楽しいお話でした。