社員のやる気がなくて困っている

2023.04.20

ここでは、近年の大きな問題となっている「やる気」の問題に焦点を当てて、私の考えを紹介していきます。

このやる気については科学的にも研究されている分野で、多くの見解がありますが今回は私が中でロジカルに考え至った結論をご紹介してまいります。

やる気がでない社員には理解をただ与えるだけでいい

やる気が出ない社員に対して、ただ「頑張れ」「もっとやれ」「お前ならできるだろ」と相手に求めるだけでは意味がありません。

事実、多くの企業ではこの行為によって、余計に相手がやる気を失ってしまうという現象が見られます。

この行為は一見「期待」していることを相手に伝えているように見える行為であり、相手が喜びやる気を出すと思いがちですが実際相手からすると「理解されていない」と感じるギクシャクな認識の違いが生まれ状況を悪化させてしまいます。

では、どうすればいいのかというとまずは第一段階で相手を「理解することが重要」になってきます。

まずは相手に何か悩みや、やる気がでない原因と考えられることを考えてみてもらうのです。

この相手に対して自分で答えを考えさせるという行為が非常に重要であり、これにより相手も自分自身でやる気がでない原因をしっかりと考えてみるという時間を作ります。

そうして多くの原因を自分なりに列挙してもらうと案外、「生活習慣」や「太陽の光を浴びてない」ということが出てきたりします。

こういったことは相手に考えさせないと出てこないものです。

常に上司側は自分自身を基準に考えてしまいます。相手の生活サイクルやプライベートでの当たり前を理解しているわけではないので、上司からすれば当たり前に大切な「生活習慣」や「太陽光を浴びる」という行為すらできていない部下もいるのです。

ビジネス経験が長いと、太陽光を浴びる大切さや運動、食事、睡眠の大事さには気づいていきます。

ですが、まだビジネス経験が浅い社員などは、こういった上司からすれば当たり前になっていることがまだできていないケースが多く存在します。

そのため、現状やる気がでない社員というのは「頑張る気がないから頑張らない」のではなく「頑張れない」という状況にあると考えるべきです。

ガス抜きがビジネスマンには必要であると伝えるべき

まずはガス抜きが必要です。しっかりとした睡眠をとり、太陽光を浴び、人間として当たり前の基礎基本の部分をもう一度取り戻し、壊れていた自律神経を回復させる。そのためにはどうすればいいのか一緒に考えてあげる姿勢が非常に重要になってきます。

そうして、しっかりと自律神経をもどしてあげたあとに、ここからやる気いっぱいに頑張れるためのビジョンを一緒に考えましょうというステップに入ります。

この時に「将来像」についての話をします。ここから5年後10年後どうなっていきたいのか、自分自身がそのためには逆算していま、何をすべきなのか、どこに力点を置き冪なのか、そういった部分を一緒に同じ視点で考えてあげることが大切です。

このときにしゃがんであげるという感覚が非常に重要であり、「こうなってくれ」「ああなってくれ」と上司の愛情からくる願いを押し付けては意味がありませんので注意しましょう。

そうすることで、これまで「やらされていた仕事」が「やっていきたい仕事」「やりたい仕事」へと昇華します。

このとき相手がどうなりたいかの姿が、たとえ上司のあなたからみて「ネガティブ」に見える場合があります。

つまり、「こうなりたい!」という答えが欲しかったのに「こうはなりたくないから」という回答が返ってくることがあります。

そういった場合にも「個性」として認めてあげるべきです。

個性を絶対に否定するな

一人一人に個性があり、将来なりたい像というのは千差万別であり、押し付けられるものではありません。

相手がなりたい姿が自らの理解の範疇になかった場合も認めてあげることが大切です。

また、人によっては同期の社員の名前を出して、比べるように叱責する方も中にはいますが、それは個性を全否定している状態であり、最悪の結果を産みます。

やる気がもっとも下がるのは、「理解」を示されなかった時ですのでそういった誰かと比べて「君は劣っている」や「頑張っていない」という言葉は絶対に使わないようにしましょう。

まとめ

ここまでやる気がでない社員にどういった言葉をかければいいのか、どういった言葉をかけると危険なのかを紹介してきました。

やる気がないというと、少し怠慢や怠惰なイメージを持たれがちですが頑張りたくても頑張れない状況に陥ってしまっている場合もあることを考え、最初にまずは「理解」を相手に与えることを意識すると相手の反応も変わってきます。

ぜひ、お試しください。