講演会で聴衆を魅了する!講師の話し方の秘訣とオンライン成功のヒント
講演会講師にとって大切なのは、伝えたいことをしっかりと相手に伝えるスキルです。多くの講師が悩むのは、どのように話せば的確に伝わるのかという点ではないでしょうか?
聴講者が講演会を最後まで集中するためには、内容の興味深さだけでなく、講師本人の話し方や雰囲気、コミュニケーションスキルも重要です。本記事では、講師が押さえておきたい話し方のポイントとオンライン講演における注意点をお伝えします。
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講演会で聴衆を魅了する!講師の話し方の秘訣とオンライン成功のヒント
目次
講演会講師の話し方の重要性
講演会が成功するかどうかは、内容の質はもちろん、講師の伝え方にも左右される場合があるとご存じでしょうか?
せっかくタメになる講演内容も、適切な伝え方がされなければ聴衆の心に響きにくくなるものです。
実際、人の印象の55%が非言語コミュニケーション、38%が声のトーンや話し方、そしてわずか7%が言葉の内容によって決まるとされています。
人が受け取る情報の割合
・言語情報(言葉の内容):7%
・聴覚情報(声のトーン、口調、大きさ、話す速さなど):38%
・視覚情報(ジェスチャー、視線、表情など):55%
これは「メラビアンの法則」と呼ばれます。メラビアンの法則からわかるのは、バーバルコミュニケーションよりも、非言語のノンバーバルコミュニケーションによるメッセージのほうが、はるかに大きな影響力を持っているということです。
効果的な話し方をするためには、講師が話し方や身振り手振りを積極的に学ぶ必要があるといえるでしょう。話し方を変えるだけでも講師としての印象が大きく変わることを知り、一人ひとりが目指す講師像に近づく努力を惜しまない姿勢が大切です。
講演会講師の話し方の基本
心に響く講演会を実施するためには、どのような話し方が必要なのでしょうか。
ここでは、講演会講師が取り入れやすい話し方の基本をご紹介します。
2.1. アイスブレイクの活用
講演やセミナーの冒頭で、アイスブレイクを行うことは非常に効果的です。
簡単な自己紹介や軽いジョーク、聴衆への質問などを通じて、場の雰囲気を和らげることができますよ。
アイスブレイクを取り入れると聴衆の緊張がほぐれるため、その後の内容により集中しやすくなります。
2.2. 明確なテーマ設定
講演全体を通して伝えたいメッセージを1つに絞ることが重要です。
多くの情報を詰め込みすぎると、聴衆が混乱し、物事の核心を見失ってしまうかもしれません。
講師としてまずは、明確なテーマを設定し、それに沿って内容を構成するように心がけましょう。わかりやすいテーマ設定が前提としてあると、聴衆の理解をより深められます。
2.3. わかりやすい言葉遣い
専門用語や難解な表現は極力避け、わかりやすい一般的な言葉で説明することを心がけましょう。必要に応じて、専門用語を使う際は簡単な解説を加えるなど、聴衆全員が理解できるよう配慮が必要です。
また、具体的な例や身近な比喩を用いることで、抽象的な概念もわかりやすく伝えることができますね。
満足度の高い人気講師は、抽象的な話題を身近に感じさせることが得意な場合が多くあります。自分の講演テーマが客観的にわかりやすいかどうかを常に意識しましょう。
講演会講師の話し方のテクニック
講演会講師がよりよい印象を持ってもらうために、さまざまなテクニックを活用することをおすすめします。
人は見た目の印象だけでなく表情や小さな動きなどから相手の感情を読み取っているものです。それらを活用すると、自分の印象を変えられたり、飽きない講演が実現できたりするため、講師として権威性や親やすさを感じてもらいやすくなるでしょう。
メリハリのある話し方
単調な話し方は聴衆の集中力を低下させます。声の大きさ、話すスピード、間の取り方などに変化をつけると、聴いている側にとって飽きない講演会となるでしょう。
特に重要なポイントを強調する際は、声を少し大きくしたり、ゆっくりと話したりするなどの工夫が大切です。
講演会テーマと内容が決まったら、どこでどのように話すかを事前に決めておき、しっかりと練習を重ねておくとよいですね。
ジェスチャーの活用
適度な身振り手振り(ジェスチャー)は、生き生きとした印象を与えてくれます。
例えば、数を示す際に指で数えたり、方向を説明する際に手で指し示したりするジェスチャーで、視覚的な情報を提供できるでしょう。
ただし、過剰なジェスチャーは逆効果になる可能性があるため注意が必要です。大げさだと感じさせるジェスチャーは不信感をあおりかねません。
自身の講演会の様子を撮影して見直すなどして、客観的な視点を忘れないように心がけましょう。
アイコンタクトの重要性
聴衆と目を合わせながら話すことで、一体感が生まれ、より親密なコミュニケーションが可能になります。
会場全体を見渡し、できるだけ多くの人と目を合わせるよう心がけましょう。会場が広い場合は、「目が合っている」と感じにくいため、時間をかけてアイコンタクトするとよいですね。
オンラインセミナーの場合は、カメラを見ながら話すと同様の効果を得られるでしょう。
講演会の内容を効果的に伝えるコツ
せっかく講師として登壇するなら、小さな気づきや変化をもたらしたいものですよね。
講演会の内容を的確に伝えるためのコツをご紹介するため、話し方を検討する際に取り入れてみてはいかがでしょうか。
具体例の活用
抽象的な概念や理論だけでなく、具体的な事例や実践例を交えて説明すると、聴衆の理解が深まりやすいです。
特に、講演者自身の経験談や成功・失敗事例は、聴衆の共感を得やすく印象に残りやすいでしょう。
具体例は、話をわかりやすくする効果がありますが、あまりに例示に時間をかけるのは避けましょう。具体例から学べる事実や本質、実務や実生活にすぐいかせるテクニックやツールの紹介など、役立つ内容を盛り込むのも重要です。
参加者への問いかけ
一方的な講義形式ではなく、何度か聴衆に問いかけたり、意見を求めたりするといった工夫をして、参加型の講演会を目指しましょう。
実際に答えてもらわなくとも、問いかけを受けることで集中して講演会に参加しやすくなります。
質問の難易度や頻度は、参加者の属性や会場の雰囲気に応じて調整しましょう。参加者が集中できていない様子があれば、問いかけをするなどの対応が必要です。
PREP法の活用
PREP法(Point-Reason-Example-Point)は、効果的なプレゼンテーション技法の一つです。まず主張(Point)を述べ、その理由(Reason)を説明し、具体例(Example)を示し、最後に再度主張を強調する(Point)という流れです。
Point:要点(結論)
Reason:理由(結論に至った理由)
Example:具体例(説得力のある事例・データ・根拠)
Point:要点(結論・主張)
聴衆にとってわかりやすく、説得力のある講話を実現するためには、適切なフレームワークを活用するとよいでしょう。
講師のオンライン講演会での話し方
オンライン講演会での講師の話し方は、対面式の講演会と異なる点があります。
オンライン講演会も少なくない現代において、講師はオンライン講演会での適切な話し方のポイントを知っておく必要があるでしょう。
声の調整と聞き取りやすさ
オンライン環境では、音声品質が対面時と異なる場合があります。
事前に音声テストを行い、適切な音量と明瞭さを確保しましょう。また、普段よりもややゆっくりと、はっきりと話すことで、聞き取りやすさが向上します。
カメラワークの工夫
オンラインセミナーでは、カメラを通して聴衆とコミュニケーションを取ることになります。
モニター画面ではなくカメラに向かって話すことで、聴衆は話者と目が合っているような感覚を得られるでしょう。
表情豊かに話すようにすると、画面越しでも親近感を与えることができますよ。
インタラクティブな要素の取り入れ方
オンライン環境では、聴衆の反応が見えにくいため、より意識的にインタラクティブな要素を取り入れる必要があります。
チャット機能を使った質問募集や、簡単なアンケート、小テストなどを適宜挟むことで、聴衆の参加意識を高められるはずです。
まとめ
効果的な講演やセミナーを行うためには、単に情報を伝えるだけでなく、印象に残る話し方を心がけることが重要です。
どんなに講演内容が魅力的でも、聴衆への敬意と伝えたい内容への情熱が欠けては心に響く講演にはなりません。聴衆との対話を大切にし、自身の経験や知識を誠実に共有する姿勢を持ち続けることが、真に効果的な講演の基盤となります。
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