デジタルネイティブとは?世代の特徴や効果的な人材育成の方法
デジタルネイティブという言葉をご存じでしょうか?
小さい頃からITが身近にあった世代を表す言葉ですが、中堅や上司にあたる世代とは考え方が異なるのが特徴です。
本記事ではデジタルネイティブ世代の考え方や特徴、効果的な育成方法を紹介します。本記事を読むと世代の特徴を活かした効果的な教育ができますよ。
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デジタルネイティブとは?世代の特徴や効果的な人材育成の方法
目次
デジタルネイティブとは?
デジタルネイティブとは「生まれたときや子どもの頃からITが身近にあった世代」です。
ネイティブとは“先住民”を指す言葉であり、それにデジタルを付けることで生まれながらにITに親しんでいることを表します。
現在は多くのデジタルネイティブ世代が社会人となっていますが、そうでない世代とは違った考えを持っていることも多いです。そのため、企業では若い世代と中堅や上司とで世代間ギャップを感じて戸惑うことも少なくありません。
企業においてはミスコミュニケーションの要因となりえるため、世代間ギャップにしっかりと対処することが重要です。
デジタルネイティブ世代とは?
「デジタルネイティブ世代」とは、日本では1980年代から2000年代に生まれた方に当てはまります。
世代を呼称する言葉には「ミレニアル世代」や「Z世代」などがありますが、この2つはまさにデジタルネイティブ世代だと言えます。それぞれにどのような世代なのかを見ていきましょう。
ミレニアル世代
ミレニアル世代は、1981年から1996年頃に生まれた方を指す世代です。
2000年(ミレニアム)以降に社会進出した世代であり、X世代の後に生まれたことからアルファベット順で「Y世代」とも呼ばれます。
この世代は、Windows98が発売されたことでITが急成長していく時代だったため、幼い頃からパソコンに触れている方も多くいます。
携帯電話が当たり前になり始めた世代でもあるため、パソコンでインターネットを利用し、携帯電話でも簡易検索やメールをしてきました。
生まれた頃からデジタルに触れてきたわけではありませんが、幼い頃から触れてきたためにデジタルネイティブ世代に区分されています。その特徴から、第一世代ともいわれているのです。
Z世代
Z世代は、1990年代後半から2012年頃に生まれた方を指します。Y世代と呼ばれるミレニアム世代に続く世代なため「Z世代」と呼ばれています。
この世代は、生まれたときからインターネットに親しんできており、携帯電話も年齢によってはガラケー(ガラパゴス携帯)ではなく、すでにスマートフォンでした。
携帯電話がなくてはならない時代となっていたこともあり、SNSやブログなども当たり前に利用しています。まさに生まれながらにデジタルに親しんできた世代だといえますね。
デジタルネイティブ世代の4つの特徴
デジタルネイティブ世代は、そうでない世代と比べると考え方や物事の捉え方が異なります。
ここではデジタルネイティブ世代の特徴を4つ紹介します。
わからないことはまず検索する
インターネットがない時代は、わからないことがあると本を読んだり、人に聞いたりするのが一般的でした。しかし、デジタルネイティブ世代は生まれながらにインターネットに慣れているため、わからないことはまず検索をします。
現在は多種多様なサイトやSNSがあるため、大抵の不明点や問題点はインターネットだけで解決できるケースが多いです。
人に聞くよりも先に検索で解決する点は、デジタルネイティブ世代の特徴だといえるでしょう。
すぐに検索する癖がついているために自分自身で考える力をきたえる必要がありますが、情報を素早く手に入れる能力に長けています。
オンタイム志向
デジタルネイティブ世代はオンタイム志向が強く、リアルタイムでの情報共有を好みます。
インターネットの普及により、誰もが常に新しい情報を素早く得られるようになりました。インターネットがあるのが当たり前の時代で育ったデジタルネイティブ世代は、すぐに情報を得ることに貪欲です。
SNSでは友人の状況を素早く把握し、コメントで対面でのコミュニケーションと同じようなやり取りをします。つまり素早く情報を得て共有し、友人知人との一体感や素早いコミュニケーションを楽しみたい傾向があるといえるのです。
デジタルネイティブ世代のスピーディーなコミュニケーションスタイルは、企業やビジネスシーンでも需要があるといえるでしょう。
検索スキルが高い
デジタルネイティブ世代でなくても、インターネットで検索をする機会は多いのではないでしょうか。検索スキルが高くないと、必要な情報を見つけるまでに時間がかかったり、見つからなかったりすることが少なくありません。
デジタルネイティブ世代は、検索スキルが高い傾向があり、知りたい情報に合わせて検索するツールを使い分けています。
リアルタイムな情報を得るにはX(旧Twitter)を使用したり、画像を使った検索をしたりして、必要な情報を確実に得る方法を知っています。
リベラルな思想
近年、“多様性”という言葉がよく聞かれるようになりましたが、いまだ「違う価値観を受け入れがたい」と感じている方も少なくありません。
デジタルネイティブ世代は、この多様性を受け入れるような自由な思想を持っている方が比較的多いです。
特に「人」に対して自由な思想を持っている方が多く、人種や性別で差別せずに“個性”を受け入れる傾向があります。
ただし、すべてに対して自由かと言われるとそうではありません。
お金や仕事などには保守的な考えを持っているのもデジタルネイティブ世代の特徴です。
デジタルネイティブ世代に効果的な人材教育
世代間ギャップが大きくなりやすいデジタルネイティブ世代に対して、「どのように教育すればよいのか」と悩みを抱えている方がいるかもしれません。
人材教育の際は、デジタルネイティブ世代ならではの強みを活かした教育方法を取り入れましょう。ここでは、デジタルネイティブ世代に効果的な人材教育をご紹介します。
ネットリテラシーを向上させる教育
デジタルネイティブ世代はインターネットを当たり前に利用できるために、十分なネットリテラシーを身につけないままインターネットを利用するリスクがあります。
ネットリテラシーが低いままインターネットやSNSを使用している場合、誤った情報を共有する、詐欺に引っ掛かるなど、インターネット上のトラブルになることが少なくありません。
そのため、ネットリテラシーを向上させる教育を行うのが効果的です。
ネットリテラシーが向上すれば、誤った情報に踊らされず、インターネットやSNSを使用する際のマナーも身につきます。
企業においては情報漏洩などの危険性が低くなるので安心ですね。
プログラミング教育
プログラミングは、小学校の授業や大学受験などに導入され、コンピューターが当たり前の時代には重要な教育です。デジタルネイティブ世代は、パソコンや電子機器に幼い頃から触れてきているため、IT人材として活躍できる可能性を秘めています。
もちろん中にはプログラミングが苦手な方もいますが、今後も需要が高まるプログラミングを学んでおいて損はありません。
プログラミングでは自ら問題点を探して改善していく作業が必要であるため、思考力や判断力を養えます。
STEAM教育
STEAM教育のSTEAMとは、科学・技術・工学・芸術・数学の英単語の頭文字をとった言葉です。
S(Science):化学
T(Technology):技術
E(Engineering):工学
A(Art):芸術、教養
M(Mathematics):数学
STEAM教育では、自ら課題を見つけ出し、物事をさまざまな面から捉えて解決する力を養います。新しいものを創造する力も養えるため、学校教育でも推奨されている教育です。
これからの時代はAIが人間に取って代わると言われています。これからの人材教育ではAIに使われる人間ではなく、「AIを使う」人間を育てることが大切です。
世代間ギャップを学ぶ教育
デジタルネイティブ世代とそうでない世代とでは、考え方や価値観に違いがあります。そのため、すれ違いが生じてコミュニケーション不足になることも少なくありません。
コミュニケーション不足になると、連携が取れずに大きなミスにつながることもあるでしょう。
スムーズなコミュニケーションや報連相を実現するには、世代間ギャップを学ぶのが効果的です。
世代間ギャップを学ぶことでお互いを理解し合い、円滑なコミュニケーションがとれて効率よく業務に取り組めるようになりますよ。
ジェネレーションギャップは新人や若手ばかりが学ぶのではなく、中堅や上司なども学ばなければなりません。お互いにお互いのことを理解し、歩み寄ることが大切です。
世代間ギャップを学ぶなら、アクト・パートナーズの「ジェネレーション(世代間ギャップ)研修」がおすすめです。世代ごとに適したカリキュラムをご用意しているほか、組織に合わせたカスタマイズも可能です。ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
デジタルネイティブ世代の特徴や効果的な教育をご紹介しました。デジタルネイティブ世代は、若手や新人と呼ばれる若い世代が多く、それ以前に生まれた方とは考え方などにギャップがあります。
しかし、それは決して悪いことばかりではありません。インターネットやSNSに親しみ、検索スキルが高く、個人を尊重する自由な思想は学ぶべきところもあります。また、そういった強みや特徴を活かした教育を行うことで、これからの時代を生き抜いていく人材を育てることも可能です。
デジタルネイティブ世代に効果的な教育をして、企業に良い効果をもたらしましょう。
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