防災士とは?3つの基本理念とは?活躍できる場面と防災士に学ぶ講演会のすすめ
防災士とはどんな活動をしているのか。防災士という言葉を初めて聞いた人もいるのではないでしょうか?
本記事では防災のエキスパートである防災士に焦点を当て、防災士制度についてや防災士が具体的にどのような活動をしているのかや、3つの行動理念、講演会に防災士を招くことのメリットなどをわかりやすく紹介しています。
講師の肩書に「防災士」とあるのが気になります!
防災士とはどのような知識を持つ人なのでしょうか、今回は「防災士」について解説します!
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防災士とは?3つの基本理念とは?活躍できる場面と防災士に学ぶ講演会のすすめ
目次
防災士とは
防災士はNPO法人である日本防災士機構が、認定している民間資格の名称です。
防災士の資格を取得するには、防災に関する知識や技能などを学べる講習や試験を受けなければいけません。用意されたカリキュラムを終え試験に合格した者が防災士を名乗って活動できます。
そもそも防災士の資格が生まれたきっかけは、1995年に起きた阪神淡路大震災にあります。阪神淡路大震災で救助された人の8割は地域住民の手による救助によるものでした。
大規模災害が発生した際に身近な人同士で助け合うことの大切さが明確となり、その教訓を活かすためにも2003年に防災士の資格が生まれました。
どのような知識を持っているのか
防災士は研修課程で、防災についての基礎知識や実習などで得た経験を兼ね備えています。
具体的には
・地震や津波、台風などの自然災害発生のメカニズム
・災害が発生した際に取るべき行動
・被害想定図やハザードマップの使用方法
・応急処置の仕方
・避難所の建設
・自治体をはじめとする行政の防災への取り組み
というような災害を想定した実用的に使える知識や経験などを幅広く持ち合わせています。
防災の知識を豊富に持っている防災士から話を聞くことで、災害の恐ろしさや対策をすることの大切さを学ぶことができるでしょう。
防災士になるのはどのような人か
防災士になるのは危機管理担当者や防災担当者がなるもの、と思う人もいるのではないでしょうか。確かに仕事の関係で防災士の資格が必要になる人もいるでしょう。
ですが防災士になるために、必要な条件などはありません。
そのため仕事だけに限らず
・防災について詳しく知りたい
・防災の知識を身につけて人の役に立ちたい
・災害時に家族や職員を守りたい
など、
防災に対して高い意識を持つ人が防災士として活動をしています。
防災士における3つの基本理念
防災士の活動をさらに理解するために、防災士が掲げる3つの理念を知っておきましょう。
防災士は以下に紹介する理念のもと活動をしています。
・自助
・共助
・協働
この3つの理念をおさえておくことで、防災士がどのように災害を捉え活動しているのかを知るきっかけになります。それぞれの理念がどういうものなのか、1つずつみていきましょう。
自助
自助とは災害が発生した際に、自分の身を守ることを第一とした考え方です。
防災士として救助や支援活動をするためには、何よりも自身が動ける状態でいることが前提にあります。災害に巻き込まれ大怪我を負ってしまったら、活動ができず防災の知識や経験を活かすことはできません。
防災士は自分の身を守るために、日頃から災害に対しての備えをしています。
その他にも防災や減災について最新の知識や制度などを確認してスキルアップを図ることで、防災士は常に新しい防災に関する知識を持っています。
共助
共助とは災害が発生した際に、地域や職場の人たちと協力し合い被害の拡大を防ぐことを目的にした考え方です。災害の規模が大きければ大きいほど、消防や救急隊などの公的機関は対応に追われ現場に間に合わない場合があります。消防や救急隊だけでは災害区域全域をカバーするのは現実的ではありません。
そのため消防や救急隊が来るまで、住民や職場の人が自らの意思で避難行動を取る必要があります。
災害時に1人1人が非難行動を取れるよう、日頃から防災の必要性を訴えるために情報の発信などをしています。
協働
協働とは市民や企業、自治体、防災機関、NPO法人などが協力して活動することを指針にした考え方です。
防災士は災害が発生した際に、協力し合えるように日頃から防災訓練などを通じて連携をとっています。日頃から連携をとっておくことはとても重要です。
大規模な災害が起こった際にスムーズに避難所の開設ができたり、非難誘導する際の避難場所などもあらかじめ連携していれば困ることはありません。
防災士は地域住民と組織間をつなげるパイプ役になることで、協力し合う体制を作り災害時の被害を最小にすることが求められます。
防災士の役割・活躍の場
防災士の役割とは一体何なのでしょうか。どういった活躍をしているのかも合わせてご紹介します。
防災士は、大きく災害時と平常時とで役割や活躍の場は変わります。それぞれ詳しくみていきましょう。
災害時での役割
災害時の防災士の役割は、培った知識を活用して被災した人の救助やサポートなどをメインに活動します。
具体的には
・消防、救急隊が到着するまでの間の二次被害を防ぐ
・地域住民や職員を避難誘導するなどの救助活動
・避難所での支援活動
などが災害時に防災士が求められる役割です。
その他にも、周りの人に指示を出したり協力を仰いだりとリーダー的なポジションとしての働きも期待されます。
平常時での役割
平常時でも防災士は活動をしています。具体的にどのような活動をしているのかみてみましょう。
活動内容としては
・地域や企業などで避難訓練や講演会の実施、避難計画の立案
・SNSや書籍などから防災に関する知識や重要度を伝える情報発信
・ボランティア活動
というように防災士は職場や地域に対して定期的に避難訓練や講演会を開くことで、災害への備えや防災の必要性を訴える活動をしています。
災害への備えは防災士から学べる!講演会のすすめ
ここまで防災士がどんな活動をしているのかを説明してきました。ここからは防災のエキスパートである防災士を講演会に招くことで、参加者にどのような学びを提供できるのかを紹介していきます。
防災について正しい知識を学べる
防災の情報はネットや書籍、動画などで調べれば簡単に情報を手に入れることができます。しかし簡単に情報収集ができる反面、誤った情報を手にしてしまったり知識に偏りができたりする恐れもあるので注意しましょう。
防災の知識を正しく身に付けるためには、その道のプロである防災士に話を聞くのが1番です。
防災士を講演に招くことで防災の知識を正しく、偏りなく知ることができるのも講演会に防災士を招くメリットの1つといえます。参加者に対して防災の知識を正しく学んでもらうためにも、安全大会や講演会に防災士を呼んで講演を検討してみてください。
防災の重要性を理解できる
救助活動の実績や被災経験を持つ防災士を安全大会や講演会に呼ぶことで、講師の体験に基づいた話を聞くことができます。
防災の知識があっても、行動に移さなければ意味がありません。参加者に対して行動を促すためには、災害に備えることの大切さを伝え納得させる必要があります。
その点実際に防災士の体験を踏まえた情報を届けることで、参加者へ防災の知識だけでなく行動に移すことの重要性を強く訴えることができるでしょう。
防災士を呼んで安全大会や講演をすることによって、防災についての意識を高めるきっかけになるはずです。
防災士をお探しならば講演サーチで
講演サーチには、安全大会や講演会で登壇経験のある防災士が多数在籍しています。
安全大会や防災をテーマとした講演会の講師に、防災士をお探しであればぜひ講演サーチをご利用ください。その他にも講演サーチでは、司会の紹介から台本の作成まで講演に関わる業務を幅広くサポートしています。
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まとめ
防災に対して専門的な知識を持っている防災士について紹介してきました。
災害への備えは前もって行わなければ意味がありません。多くの人へ防災への重要性を伝えるのであれば、防災士は適任です。
防災士を講演に呼んで、参加者に対し災害に備えておくことの大切さを伝えましょう。