
講師特別インタビューvol.1【人材育成のスペシャリスト 今井千尋氏】
個人の欲がパフォーマンスにつながる
スタッフ:昨今の企業の課題として「世代間ギャップ」が挙げられるケースが増えているように思います。
今井:そうですね。私も多くの企業担当者様から同様の悩みを伺います。
スタッフ:今の「若い人たち」ってどう思われますか?
今井:私は「若い人」や「Z世代」といったカテゴリでフィルターをかけないようにしています。どんな世代でも不平不満を言う人はいるし、前向きな人もいる。ただ、世の中の風潮として、ゆとり世代だとか、指示待ち人財といった言葉が生まれますよね。
その言葉のフィルターを意識しすぎると、一人ひとりの個性をつぶしてしまう可能性があると思うんです。いつの時代でもいろいろな人財がいる。その人の個性を伸ばしていけるかがとても大切だなと思います。
一人ひとりを注目していく中で、私自身が感じることがあります。
それは、『欲』というキーワードです。
欲ってどういう風に捉えますか?
私たち40代の世代って「がんばれば報われる」「努力しよう!」といった教えがあったと思います。
スタッフ:そうですね。
今井:今話題の「Z世代」は、制限がかかっている世代ですよね。その人の実力ではない社会の流れがの影響で、頑張ってもどうしようもないと感じる場面が多々あると思います。
その中で私は、『欲』というキーワードを意識して育成設計をしています。
欲とは、「もっと上手くなりたい」「もっと、知りたい」
もっと、もっと、もっと・・・・・
って自分自身を成長させる原動力になるとても大切な要素です。
この欲を引き出せるかどうかが、企業の成果に影響するのではないでしょうか。
スタッフ:なるほど。
今井:欲を引き出すのがうまいリーダーって、相手が「無理やり」とか「やらされ感」を抱かないんです。自らその「欲」を見つけ出し、率先して動きたくなるような「コミュニケーション」や「場」を創ってしまう。
というような、ある種独特な技術であり、アプローチ方法をよくお話ししますね。
スタッフ:確かに、欲を引き出してみると一人ずつ異なる欲を持っているはずですよね。その世代全体が同じではない。A君とB君とC君でアプローチのしかたが違うんですよね。
今井:そうなんです。私は会社を擬人化してお話することがあります。
会社にも欲があるし、部署にも欲があるし、あなたにも欲がある。それらの全ての欲が同時に全て叶ったら最高ですね!って。
そのためには、それぞれが目指したいゴール(欲)がある必要があります。だから、お互いにその欲が満たせるような状況を創ろう、と新入社員研修マネジメント研修などで入れたりしますね。
スタッフ:そのアプローチは素敵ですね。
企業研修を通して、物事の見方、考え方、捉え方を変える
スタッフ:今井さんの講演や企業研修を受けて、受講者がどんな変化をされるか、お客様の声を教えていただきたいと思います。
今井:変化というところでいうと、
「研修嫌いだった人が学ぶこと自体が楽しくなった」
「新卒が辞めない!びっくり!!」
「今まで何を言っても全然まとまらず、違うことを行動するチームだったけど、浸透するって、こういう感覚なんだね!チームで成果を出しやすくなって嬉しい!」
「リーダーとして部下の成長ってこんなに嬉しいものなんだ!」
などのお声をいただきます。
今井さんは物事の見方、考え方、捉え方を変えるのが得意ですよね」という声をいただいたこともあります。
スタッフ:そうですね。とてもそう思います。
今井:私の特徴の1つである、 「テーマパークみたいな会社」になったとも仰っていただけます。
テーマパークで働くかのようなワクワクを持ち、自ら積極的に考えて動く人財、成果をコミットして積極的に動く人財になったと感じてもらえると、この仕事をしていて本当に良かったと感慨深くなります。
スタッフ:確かに物事の捉え方を変えるとモチベーションも変わりますよね。1つのテーマを分解していくと、実はこういう話なんだよね、っていうのを納得させられるのが、今井さんの強さだと感じています。
今井:ありがとうございます。
「テーマパーク流人財育成」にこだわって発信している理由の1つに、「コミュニケーションは一遍通りじゃ駄目」という思いがあります。
事実は一つだけど、解釈は無数なんです。
テーマパークって、本当に様々なキャリア、経験、体験、育ってきた環境の中から培った多様な価値観を持った人財が集まっている場なんです。お客様も本当に全国津々浦々から素敵な人がたくさん来て頂ける場です。
そこで、ステレオタイプなコミュニケーションをしても、伝わるものも伝わらなくなってしまうんですね。
世の中も同じですよね。うまいコミュニケーションをしている人ってその人、その人に合わせてコミュニケーションを柔軟に変えながら接していると思うんです。
スタッフ:なるほど。
今井:話をしっかりと向き合って話を理解できる環境を作るためには、話始める段階から既に準備が必要になります。ここを意識して人と向き合っていくことは、大切なことですよね。
相手がどう反応しているのか、自分の話をどう理解したのかまで、しっかりと聴くことに私はこだわるので。そこまでちゃんと確認して、コミュニケーションをするということ。これが、相手と向き合うという責任を持つということになると思うんです。
つまり「コミュニケーションの最大の成果は相手の反応に全ての答えがある」ということです。
スタッフ:すごいですね。受講生もそれこそ、今井さんが発することに対していろいろな受け取り方をするわけですものね。
今井:そうですね。
人それぞれに響くポイントがあるので、より多くの人に伝わるようにいろいろな切り口で表現を変えることが必要だと思います。
それが上手かったのがウォルト・ディズニーです。
ウォルト・ディズニーの研究を僕はずっと、人財育成、人財開発を通してやってきたんです。ディズニーランドが生まれて、亡くなってからも人はウォルトの世界に引き込まれる。そしてその世界がずっと続いているのはなぜだろう。
純粋に不思議だったんです。自分もそこにハマった一人ですから(笑)
視野を広く見れば、松下電器産業を創業された松下幸之助先生の松下イズムも語り継がれ大切にされ、生き続けています。本田宗一郎先生もそうですし、稲盛和夫先生も。今も多くの経営者の中に広がっていますよね。
こうして、大切な考え方、マインド、ミッションなどが多くの皆様の中で支持され続け、経営に活かされていることに理由があるんだというところを、私たちは人財育成、人財開発にリンクさせて、各研修の場面場面でお話をさせていただいていたりしています。
これからの展望とは?
スタッフ:最後にこれからの展望みたいなところをお聞かせいただければなと思います。
今井:私の会社のミッションは、一人一人の可能性の開華(かいか)、を実現したい。
日本中に、“ディズニーランドやユニバーサルスタジオジャパンのような現場を創っていきたい”と本気で想って行動を積み重ねています。
「企業は人なり」という話もありますけども、私は、企業で働く人財はすべての人が素晴らしく、輝く存在なんだと信じています。
人は、必ず磨けば輝き、その人らしさという輝きが企業を、顧客を、社会を幸せにすると。
誰一人も取りこぼしてはならないんだと考えて、日々取り組んでいます。
ディズニーでの有名な表現の一つとして、「イット テイクス ピープル(It takes people.)」という言葉があります。
全ては『人財』が創り出している。
だからこそ、企業の最大の価値は“人財”である、と。
また、ユニバーサルスタジオジャパン時代から大切にしていた、「クルー イズ ナンバーワン アトラクション(Crew is No.1 attracion.)」っていう表現も大切にしています。
アトラクションっていうのは、人を惹きつけるものって意味があるんですよ。
私たちは常に人を惹きつける存在で、ワクワクする価値を世の中に提供していきたいという想いで、今も多くの会社さんと関わりを持たせていただいてます。
だから私と関わって頂いた企業様、人々には、会社を通して、そこにいるすべての人財の可能性が、飛躍的に高まるようなお手伝いを共にしていく。
『共にしていく』っていう表現は何かというと、私だけがするんじゃない。私はもちろん、伴走していきますけれども、するのは主役である“皆さん一人ひとり”ですよ、と。「皆さんが輝くために、何が必要なのか、っていうものをしっかりと共に創り出していきましょう」っていうことを、強く発信しています。
このような今までお伝えしてきたワクワクする、多くのゲスト(顧客)が喜びに満ち、感動を与え続けるテーマパークのような現場を日本中に創りたい。ちょっと大風呂敷を広げてますけども、そんなビジョンを掲げて日々全国津々浦々のクライアント様の現場にて気持ちを込めて取り組んでおります!
スタッフ:広げましょう!
今井:ありがとうございます!
毎日を、一瞬一瞬の出逢い、機会を大切に、一期一会の気持ちで顔晴らせていただいております。これを最後まで読んで頂いた素敵な皆さまとの新しい出逢いにも期待しながら、ワクワクしてお待ちしています。
スタッフ:ありがとうございました。とても楽しいお話でした。
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