
《高木 圭二郎氏講演レポート🎙️》リーダーのための伝わる話し方
元茨城放送のアナウンサー兼ディレクター・報道記者の高木 圭二郎さん。
茨城のラジオ局で18年半、高校野球実況は10年担当されてきたご経験があります。
今回は「スピーチが苦手」「相手に思うように伝わらない」などとお悩みの経営者の方に、
【元ラジオ局アナが教える!リーダーのための伝わる話し方】~伝える力が組織を変える。言葉で未来を切り開くリーダーのためのコミュニケーション術~
についてご講演いただきました。
経営者や管理職、リーダーは、部下や後輩と話す機会が多いですが、思うように指示が通らない・話がまとまらない経験はありませんか。
レポーターの私も伝えたいことを言葉にするのが苦手で、話がわかりにくくなることがあります。
しかし、高木さんの講演では、相手に伝えるためのテクニックを、実演を交えてわかりやすく学ぶことができます。
大きく分けて以下の3つの内容です。
・放送現場の説明法
・共感・信頼をうむ話し方
・リーダーのための話し方
伝え方・コミュニケーションのテクニックが、自分でも実践できそうだと感じる内容でした!
今回は高木さんの講演をレポートします。
《アクト・パートナーズ講演レポート》
目次
講演概要
講師 | 高木 圭二郎氏 |
講演日 | 2025年2月 |
講演時間 | 90分(講演80分+質疑応答10分) |
講演テーマ | 「【元ラジオ局アナが教える!リーダーのための伝わる話し方】 ~伝える力が組織を変える。言葉で未来を切り開くリーダーのためのコミュニケーション術~」 |
自己紹介と実演

高木さんは穏やかな語り口調と落ち着いたお声で、自己紹介をされました。
また、「野球はお好きですか」と受講者の方を巻き込む講演スタイルで、受講者の方も興味を持ったご様子。
アナウンサーであることをお伝えするために、甲子園の出場をかけた決勝戦の実況を実演してくださいました。
穏やかな語り口調から一変、臨場感ある実況アナウンサーの口調へ。
とても早口なのにきちんと言葉を聞き取れる話し方で、受講者の方から拍手が沸き起こりました。
すばらしい実況実演の後、受講者の方に「スピーチ上手の、その先について伝えたい」と語る高木さん。
スピーチに苦手意識がある方は少なくないのではないでしょうか?
人前で話すとき、話がまとまらなかったり、時間がオーバーしたりすることがありますよね。
高木さんは、苦手意識を克服するためのテクニックを厳選して紹介してくださるとのことでした。
放送現場の説明法
アナウンサーの話が聞きやすいのは、「アナウンスの基本的なテクニックをしっかりやっているから」と語る高木さん。
ここでは主に2つのポイントについてお話しいただきました
アナウンスの基本技法
説明力を高める3つの”り”(ゆっくり・しっかり・はっきり)を意識して話すと良いそうです。
3つの”り”について解説していただき、「口で言うのは簡単でわかっているけど、自分はできていなかった」ことに気がついたお話しでした。
また、スピーチを任された際は、”スピーチ時間を基に考える”方法も教えていただき、「これならできそう!」と思える内容でした。
知識を聞くだけではイメージがつきませんが、高木さんの講演は実演して伝えてくれるので、より身につきやすいと感じた受講者の方も多かったです。
放送現場で使う説明法
中継や状況説明にも使われる「現在→過去→未来」で話す方法は、一般企業では部下に現状報告をするときに使えるそうです。
この方法をスピーチにも盛り込むことで、ブレのないお話しができるとか。
実例とともにお話いただきましたが、確かにテレビやラジオで聞く構成で、情報を簡潔に素早く伝えるのに効果的と感じる内容でした。
その他にも、話し方のテクニックの手法をお話しいただき、私も日々の仕事で同僚や上司に進捗報告やお願いする際に「現在→過去→未来」を活かしています。

共感・信頼をうむ話し方

信頼される話し方とは一体どんなものでしょうか?
高木さんは「一人ひとりがもつエピソードをうまく使って欲しい」と語ります。
ここではEP法(エピソード法)とストーリーテリングについて解説していただきました。
人前で話す際の挨拶の構成の仕方や、話に質量・熱量を持たせる方法、情報をストーリーにして相手の記憶に残す方法などが印象的でした。
特に、心理的安全性については一番共感する内容でした。
部下の方からすると、上司や先輩はなんでもできて凄いと感じて、チャレンジすることに不安を覚える方もいるでしょう。
しかし、話せる範囲で上司や先輩が失敗談を伝えることで、「上司や先輩も失敗することがあるんだ」と共感し、チャレンジして良いと安心できる環境がつくれるそうです。
リーダーのための話し方
高木さんは、情報共有の重要性を、リーダーに改めて考えて欲しいと語ります。
集中して話を聞いてない方や、マイペースな方に対して、雑な指示や情報共有をしてしまうと、雑な仕事になりがちです。
リーダーの方は「重要な業務では丁寧な説明をしっかりすることが大事」だそうです。
確かに、話を聞き漏らすと誤解が生まれ、生産性が落ちる原因につながりそうですよね。
ここでは3つの方法を解説していただきました。
MVVモデル
ミッション・ビジョン・バリューの3つをとった手法で、これを人材育成の場面に入れるのも良いそうです。
1つ、災害時の事例を挙げた高木さん。
災害で非常事態で時間がないうえ、慣れない新人もいた高木さんのチームは、なぜ視聴者に応援される報道ができたのか、実際の事例をもとに解説していただきました。
意外なところで相乗効果が生まれ、新人がぐんと成長した1件とのことで、時間がない状況で人に伝えるためのテクニックがわかるお話でした。
ティーチング・コーチング
複数人を育成するときに使える「ティーチング」、積極的に傾聴して相手の気づきを促す「コーチング」について解説される高木さん。
相手によって使い分けることが大切だそうです。
経験が浅い方には「ティーチング」
経験者やベテランの方には「コーチング」
習熟度に合わせて2つの手法を使うと、より良いそうです。
1つ1つ丁寧に教えることも大切ですが、自分自身で考えて気づくことも大切だと、改めてわかるお話しでした。
説明力を高めるキーワード
ここでは説明力を高めるためのまとめを、5つに分けてお話しいただきました。
なかでも空白を埋める声についてはハッとしました。
「えー」「あのー」「そのー」など、話の間で空白ができるとき、つい言ってしまいがちな言葉ですよね。
たしかに聞き手側は「あー」「えー」などの声が入ると気になると思います。
空白が空いてしまっても、あえて飲み込むことで間がうまれ、聞き取りやすさにつながるそうです。
確かに話にリズムがつき、より聞き取りやすそうだと感じました。

お客様の声
講演後はこのような喜びの声をお聞きしました。
『とても分かりやすく解説をいただき、参加者からもアンケートでは、「スピーチをする機会が多いので、日ごろの悩み、ポイントなど大いに参考になった。」「わかりやすい丁寧でゆっくりとした話し方を生で聞くことができ、大変参考になった」などの意見をいただきました。』
レポーターの私も新しい発見が多かった高木さんの講演。
特に情報共有で使えるテクニックは、経営者や管理職以外の一般社員の方も普段の仕事に活かせる内容だと感じました。
情報を早く・的確に・簡潔に伝えるスキルが身についた80分でした。
職場の生産性向上を目指す企業様におすすめの講演です。
経験豊富なスタッフと講師が多数在籍している講演サーチでは、いつでも無料相談を承っています。ぜひお気軽にお問い合わせください。
登壇講師
高木圭二郎
株式会社ロードサイド経営研究所代表取締役

こちらのページにて、「とても丁寧な記事」とご感想をいただきました。
素晴らしいご講演をありがとうございました。