江戸伝内 えどでんない プロフィール
江戸伝内(えどでんない)氏プロフィール
略歴
1948年 江戸時代から続く人形劇団、結城座の十代目結城孫三郎の三男として生まれる
1953年 5歳初舞台
1972年 三代目結城一糸襲名
2003年 糸あやつり人形の更なる普及を目指し、生家である結城座より独立/自身の座を旗揚げ
2011年 日本大学芸術学部 短期講師
2015年 チェコ・スロバキア 古典公演
同年 イタリア ボローニャ大学に招聘されシンポジウムとワークショップ開催
2022年 結城一糸の名跡を長男・結城敬太が襲名し、自身は江戸時代に名人として人気を博した人形遣い・江戸伝内の名を復活させ改名
2023年 日・オスロ共同公演「猟師グラフス」会場:シアタートラム
同年 ヨーロッパ古典公演ツアー ドイツ・フランス・スイス(3か国4都市)
2025年 「人造人間の憂鬱」会場:東京芸術劇場シアターウエスト
プロの糸あやつり人形浄瑠璃の人形遣いは、現在日本には数えるほどしかおらず、幼少期より修行を重ね、高い技術と経験を持つ人形遣いは片手で数えられるほどです。
江戸伝内は70年以上に渡り古典演目の上演と人形遣いの育成といった伝統技術の継承を基盤に、国内外の演劇人と共に俳優と人形が共演する舞台作品の創作も意欲的に行っています。
また、日本及び海外での公演や大学での講義、ワークショップなど幅広い活動を通して、日本の人形芸能の可能性を現代に提示している日本を代表する人形遣いです。
本名:田中敬三
講演テーマ
人形は思い通りに動かない ― 糸あやつり人形に学ぶ組織と信頼
想定する受講者
経営者・管理職・一般社員の方々
受講者へ伝えたいこと
「人は“操る”のではなく“信頼する”ことで動く」
― 糸あやつり人形に学ぶ組織と信頼
糸あやつり人形は「人を操る」という意味の比喩として語られることがあります。しかし実際の舞台では、人形は人形遣いの思い通りに動くものではありません。人形の仕組みや特性を理解し、人形遣いと人形が互いに呼吸を合わせ、信頼して委ね合うことで初めて、人形は生きているかのように動き始めます。
この関係は、組織におけるリーダーとメンバーの関係にも通じるものがあります。伝統芸能の現場で培われてきた経験を手がかりに、信頼とは何か、協働とは何か、そして組織の中で人が力を発揮するとはどういうことなのかを考えます。講演では糸あやつり人形の実演を交えながら、伝統芸能の技術とそこから見えてくる組織のあり方を紹介します。
講演内容
糸あやつり人形は「人を操る」比喩として語られることがありますが、実際には人形は人形遣いの思い通りに動くものではありません。高度な技術を持つ人形遣いと、精密に調整された人形という仕組みがあって初めて、人形は生きているかのように動きます。さらに、人形遣いが人形の特性を理解し、互いに信頼し委ね合うことで豊かな表現が生まれます。この関係性を手がかりに、組織におけるリーダーとメンバー、個人の能力と仕組み、信頼と協働のあり方について考えます。
※糸あやつり人形の実演を交えた講演や、人形操作を体験できるワークショップ形式にも対応可能です。
伝統と革新 ― 伝統芸能を未来へつなぐ
想定する受講者
文化・教育関係/文化行政・自治体/演劇・芸術関係/企業経営者
受講者へ伝えたいこと
伝統芸能というと、「古いものを守り続けるもの」という印象を持たれるかもしれません。しかし実際には、長く続いてきた文化ほど、その時代ごとに新しい工夫や挑戦を重ねながら受け継がれてきました。
糸あやつり人形浄瑠璃もまた、長い歴史の中で多くの人々の創意工夫によって支えられ、今日まで受け継がれてきた芸能です。伝統を守ることと、新しい表現を生み出すことは決して矛盾するものではなく、その両方があってこそ文化は生き続けます。
この講演では、糸あやつり人形の実演を交えながら、伝統芸能の現場でどのように技術や精神が受け継がれ、どのように新しい可能性が生まれてきたのかをお話しします。文化や芸術に関わる方はもちろん、それぞれの分野で「続けていくこと」「新しい価値を生み出すこと」に向き合っている皆さまと一緒に考える時間になれば嬉しく思います。
講演内容
江戸時代から続く技術や文化をどのように受け継ぎながら、現代社会の中で新しい価値として発展させていくのか。伝統芸能の現場から、その考え方と実践についてお話しします。
※糸あやつり人形の実演を交えた講演や、人形操作を体験できるワークショップ形式にも対応可能です。
諦めない力 ― マイナスからの劇団立ち上げ
想定する受講者
経営者・起業家・商工会/自治体/学生
受講者へ伝えたいこと
劇団を離れ独立したとき、私には人形も衣裳も資金もありませんでした。しかしその一方で、すでに長年舞台に立ち、日本を代表する人形遣いとして多くの経験を積んでいました。
舞台を続けたいという思い、そして父や先人たちから受け継いできたこの芸能を残し、さらに広げていきたいという思いが、私を前に進ませました。糸あやつり人形浄瑠璃は、いまでは担い手も決して多くない芸能です。その数少ない継承者の一人として、この芸能を次の時代へつないでいきたいという思いもまた、活動を続ける大きな力になってきました。
振り返ってみると、決して一人でここまで来たわけではありません。多くの人に助けられ、支えられ、仲間とともに舞台を作り続けてきました。
困難な状況の中でも、自分の技術を信じ、仲間を信じて歩み続けることで、少しずつ道は開けていきます。この講演では、ゼロから劇団を立ち上げてきた経験をもとに、挑戦を続けること、仲間とともに道を切り拓いていくことの意味についてお話しします。
講演内容
独立した当初は、人形や衣裳、資金もない状態から活動をスタートしました。多くの困難や借金を抱えながらも挑戦を続け、現在では国内の著名な劇場での公演や海外公演を行うまでになりました。ゼロから活動を築いてきた経験をもとに、困難な状況の中でも挑戦を続けることの意味についてお話しします。
※糸あやつり人形の実演を交えた講演や、人形操作を体験できるワークショップ形式にも対応可能です。
主な講演実績
2011年 日本大学芸術学部 講義「人形を遣うことにより自他の身体を知る」
2015年 イタリアボローニャ大学 シンポジウム「伝統と前衛」
2016年 武蔵野美術大学 講演「日本の糸あやつり人形 歴史と構造」
2023年 劇団アトリエ 講演「人形と分身」
2024年 劇団アトリエ 講演「日本の糸あやつり人形」
参考写真
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