田中 正人 たなか まさと
プロフィール
1993年第1回日本山岳耐久レースで優勝し、それがイベントプロデューサーの目に留まり、レイドゴロワーズ・ボルネオ大会に間寛平チームとして出場。日本人初完走を果たす。
以降、8年間勤めた化学会社を辞め、プロアドベンチャーレーサーに転向。数々の海外レースで実績を作り、国内第一人者となる。
2022年に26年間務めたチームキャプテンを田中陽希に託した後も、現役レーサーとして国内外のレースに参戦し続ける。
現在、海外レースに出場する一方で、国内イベントの企画、運営及び講習会や、若手育成、アウトドアスポーツの普及振興にも携わる。また、自身の経験を活かし「人間が学ぶものは全て自然の中にある」をテーマに全国で講演を展開する。
講演テーマ
チームワーク
アドベンチャーレースは、メンバーのひとりでも棄権をすれば、そのチームは失格になる。よってゴールを目指してチームが一丸となる事が要求される。しかし疲労がピークに達する頃、自分の本性が現れ、やがてチームに亀裂が走り出す。そんな時チームとしてどうするべきか、リーダーはどうチームを引っ張っていくか。メンバーひとりひとりの人間性が問われる。
己に厳しく 人に厳しく
アドベンチャーレースの鉄則は「チーム全員がひとりのために行動するのではなく、ひとりがチームのために行動することが大事」。チームの基準を弱い人に合わせたら目標達成にはおぼつかない。弱い立場にいるメンバーに物事を強いるには、自分も強くなければならない。また、ただ強いるだけでは、「いじめ」に過ぎない。弱い人を引き上げるにはどうすればいいのか?
対自然・対人間・対自分
「人とぶつかり合い、己を知る」この絶好の環境を与えてくれるのが自然である。自分ではコントロールできないものと対峙する中で、どのように渡り合っていくべきか?
人間が学ぶべき事はすべて自然の中にある。
試されるのは人間力
チームが男女混成で成され、全員で多種目を不眠不休でこなしていかなければならないアドベンチャーレースでは、次々と困難が降りかかり、チームは苦境に追いやられていく。そこは人間性こそが勝負に関係してくる、まさに「社会の縮図」。レースを通して学んだものは、一般社会にもそのまま置き換えることができる。
書籍
『アドベンチャーレースに生きる! 田中正人×田中陽希』(山と渓谷社 共著 2017年)
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