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ヒューマンエラーが起こる原因と効果的な対策! 防止策の具体例とエラーをなくすためのポイントを解説

職場の「ヒューマンエラー」にお困りの方はいませんか?

人的要因が絡んで起こる「ヒューマンエラー」は、職場内でたびたび発生して多くの方が頭を悩ませています。
ときには思わぬトラブルにつながることもあるため、ヒューマンエラーはできる限り減らしたいですよね。

本記事では、ヒューマンエラーが起こる原因や防止策の具体例と同時に、ヒューマンエラーをなくすためのポイントを解説します。

ヒューマンエラーに抜かりなく対応し、安全第一かつ円滑でスムーズな業務運営を両立できるようになるので、ぜひ最後までご覧ください!

ヒューマンエラーとは


ヒューマンエラーとは、人間が引き起こすミスを指し「人的ミス」とも呼ばれます。
機械システムの不具合などとは異なり、原因の特定やミスの再現が難しいため、多くのビジネスパーソンにとって悩みのタネとなっているのです。

ヒューマンエラーは予測不可能で、いつどのような形で表れるかわからない部分が難点でしょう。

人間は機械とは異なり感情を持った生き物であるため、人や感情、シチュエーションといったさまざまな要因によってアクションが変わります。

例えば、機器類の操作を長年に渡って問題なく行ってきたベテランでも、ある日いきなり誤操作をしてしまうかもしれません。
慣れによる油断や、重なった疲労による不注意疲労が重なって隙が生じたなどが原因にあげられ、人間ならではの特質が絡んできます。

私たちは毎日のように心理面や体調面から大きな影響を受け、その結果が行動に表れてくるので、心に冷静さを保つ必要もあるのです。

多くのヒューマンエラーの原因は12種類に分けられるといわれています。
ヒューマンエラーの原因を大別した「ヒューマンエラーの12分類」についてはこちらで解説しています。

ヒューマンエラーの原因・タイプ


ヒューマンエラーはどのような原因で生じるのか、タイプをみていきましょう。

一般的には以下の2つを要因とするヒューマンエラーが多いかもしれません。

ついつい・うっかりの過失タイプ
思い込みで動くタイプ

なお人的ミスには「ヒューマンエラーの12分類」として、12種類の要因があるとされています。
ここではよくある2つの要因について詳しくみてみましょう。

ついつい・うっかりの過失が原因でヒューマンエラーが起きるタイプ

1つめは、ミスを引き起こしてしまうつもりはないのに、ついつい・うっかりと「やらかしてしまった」タイプです。

自分の不注意が原因で、業務上で本来求められる結果とは違う方向へ導いてしまうケースなので、ミスをした本人が責任を感じやすい要因だといえます。

例えば、

・連絡を聞き漏らして会議日程を勘違いしていた
・製造部門が営業からの指示を取り違えて誤った製品を仕上げてしまった

などが一例です。

ケアレスミスはどれだけ気をつけていても起きてしまいます。

ミスをした本人を責めるのではなく、うっかりミスが起きても対処できるような仕組みづくりや意識改革が欠かせません。
また、どのようなミスが起こり得るのか想定したリスクマネジメントが重要です。

思い込みが原因でヒューマンエラーが起きるタイプ

2つめは、「これくらいは大丈夫だろう」「これはこうするはず」と、自身の思い込みで誤った判断をしてしまうタイプです。
受け持った仕事に慣れてきて、上司の目が行き届かない場合などは、思い込みで行動しやすくなるでしょう。

例えば機器類の操作で、基本の指差呼称を「省略しても問題ない」と省き、ボタンを間違えて生産活動に影響を与えたなどです。
また、操作方法が変わっていたのに「変わっていない」と思い込み、間違った操作をしてしまうこともあるでしょう。

思い込みは本人も気づきにくいため、いつの間にか大きなトラブルに発展しかねません。
多くの場合は、ダブルチェックの徹底や口頭での認識確認など、周囲の人も巻き込んだチェック体制が必要となります。

ヒューマンエラーを予防する重要性


ヒューマンエラーを100%防ぐのは簡単ではありません。
しかし、できる限り予防策を講じて対策しなければ、さまざまな問題を引き起こしてしまうでしょう。

ヒューマンエラーが及ぼす影響として以下の点が挙げられます。

・組織の損失になる
・組織の士気が下がる
・ミスをした本人の精神的負担が大きくなる
・顧客からの信用が失われる
・企業イメージが悪くなる
・場合によっては命を失う

ヒューマンエラーは、すぐにミスを取り戻せるような軽微なものから、企業経営に関わる甚大なものまでさまざまです。
ミスが発生しやすい環境のままでは、いつの間にか大きな問題に発展しているケースがあるため、組織はミスを予防する環境や仕組みづくりに取り組まねばなりません。ミスが大きいほど、企業の売上や信用、組織の社会的価値に影響が現れます。

また、ヒューマンエラーは企業の売上や信用だけでなく、従業員にも影響を与えるため注意が必要です。
ミスをするとそのリカバリーのために通常業務外の作業が発生することがあるでしょう。その場合、作業にあたるメンバーの士気が下がる可能性があります。
ミスをした本人にとっても、自責の念や申し訳なさなどから精神的負担が大きくなるでしょう。大きなミスほど、適切なメンタルケアが必要です。

ヒューマンエラー対策への取り組みが重要な理由の1つに、「人命を守るため」があります。
メーカーの工場内などで、大きな機械や重機を扱う現場では、小さなヒューマンエラーが人の命を奪いかねません。

企業は従業員の命を危険にさらすことのないよう可能な限りの対策をする必要があるのです。

重要
命を失うことになれば、文字通り一生がその場で終わり、家族の悲しみははかり知れず大きな傷跡を残すでしょう。
警察による現場検証、業務改善命令の通達など影響は社会へも波及し、生産活動も危機的状況に陥ります。

安全第一が掲げられる現場での従業員やオペレーターの間では、一瞬のミスが命取りとなるのです。
日頃からヒューマンエラーを徹底して予防し従業員の安全を確保しながら安定した経営を目指しましょう。

ヒューマンエラー対策の具体例6選


ヒューマンエラーを防ぐためには何をすればいいのでしょうか?
できるだけ人的ミスを減らしてさまざまなリスクを軽減するには、複数の対策を組み合わせて実施することが重要です。

ここでは、ヒューマンエラー予防に効果的な対策を6つご紹介します。

・マニュアルの作成
・過去のエラーの共有
・チェック体制の強化
・システム導入による業務の自動化
・適切な環境整備
・講演会の開催

それぞれ具体的に解説します。

マニュアルの作成

マニュアルを作成して職場内で共有することは、業務の正確な遂行につながり、エラーを予防するのに一役買ってくれます。

マニュアルとは
マニュアルは、「手引き」「ハンドブック」と言い換えできるものです。
ビジネスにおいては、業務の概要や手順を記した書類を指し、迷ったらマニュアルで業務内容を確認できる環境が理想的でしょう。

マニュアルによって誰もがすべての業務の流れが確認できれば、初めて携わる人や担当者が不在のときでも不備なく業務を進められます。マニュアル作成時は、業務の開始から終了までを構成する作業の一つひとつをかみ砕いて解説し、誰がみてもわかるように取りまとめるとよいでしょう。
より理解できるように、必要に応じて実際に作業する様子を写真に撮って掲載すれば、視覚的にもわかりやすくなるのでおすすめです。

手順だけではなく、指差呼称やチェック項目など、安全・確実に業務を進めるうえで必要不可欠な事柄やポイントも一目でわかるようにしておきましょう。
完成したマニュアルは、パソコンの共用フォルダにいれて誰でも自由に閲覧できるようにしたり、すぐに確認できるように冊子にまとめておいたりして、活用しやすい工夫をすると良いですね。

過去のエラーの共有

過去のエラーやミスの詳細をまとめておけば、同じ失敗をせずに済む可能性が高まります。
重大なミスはもちろん、軽微なミス、実際にはエラーに至らなかったヒヤリ・ハットも含めすべてまとめておくことが肝心です。

リスト化したヒューマンエラーは、まとめて終わりにするのではなくそれぞれの原因と再発防止策を併記しておくと良いでしょう。
従業員が過去の事例をみて客観的にエラーが起こりやすい環境やエラーが起きるときの思考を確認できるようになると、ミスの発生率低下につながります。

また、過去に類似するエラーが多ければ、共通点を見出して職場の課題や改善点発見につながるケースもあるでしょう。

チェック体制の強化

人的ミスはうっかりしていた場合や慣れが生じていた場合など、普段から気をつけていても起きてしまいます。
しかし、小さなミスが大きな問題に発生しかねないため、適切な対策を講じておきましょう。

確実なのは、2人、3人体制でのチェックを行うことです。ダブルチェックやトリプルチェックによって、誰かが見逃したミスに違う誰かが気づきやすくなるのです。
チェック体制を整えても、チェッカー全員が慣れて適当になってしまっては意味がありません。事前にチェック項目をまとめたチェックシートを活用するようにしましょう。

チェック要員が必要なので時間と人的コストがかさみますが、大きな問題になりかねないミスを予防するために重要な対策です。

システム導入による業務の自動化

昨今は、AIやIT技術の発展によって業務の自動化が進んでいます。DX化が推進されている時代背景もあり、多くの企業がシステムやITツールを使った企業経営に乗り出しています。

ヒューマンエラー予防には、システムの導入が有効なケースが多いです。
事務的な作業やルーティンワーク、計算など、自動化できる仕事は積極的にシステムに任せると良いでしょう。

システムの導入によって業務を自動化できれば、空いた時間をより重要なコア業務に割けるため、業務の効率化にもつながりますよ。

適切な環境整備

ミスを予防するには、従業員間の適切なコミュニケーションが取れていることや情報が正しく整理されていることといった職場環境が大きく関わります。
働きやすい環境を整えて「わかりやすく・相談しやすい」場所づくりに努めましょう。

環境整備のヒントとなるものに「5S」があります。

整理:必要な情報だけをまとめておく
整頓:必要な情報を取り出しやすいようにしておく
清掃:日常的に掃除をして点検を行う
清潔:整理・整頓・清掃の3つのSを継続して美しい環境を維持する
しつけ:ルールを遵守するように周知・意識付けする

これらの5Sを徹底して、情報管理を行うことが大切です。

職場環境には人間関係も関わります。
同僚同士、先輩と後輩、上司と部下といったさまざまな関係において、相談しやすい関係であるように社内イベントを開催したり、1on1ミーティングを導入するなどすると良いでしょう。

講演会の開催

ヒューマンエラーを熟知した専門講師による講演会の開催も、エラーの撲滅を実現する手段の1つです。
人為的なミスについて長年にわたって研究を重ねてきた第一人者による講話は、他では手に入らない目からうろこの話を聴けるかもしれません。

高い専門性の吸収に成功すれば、エラー抑制はもちろん、得た知識を社内研修などに還元し、強固な組織作りに貢献できるでしょう。

講師をお探しの場合は、アクト・パートナーズ株式会社の「講演サーチ」の利用がおすすめです。

ヒューマンエラーのテーマが得意な講師特集をご用意しました。ぜひご覧ください。

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携わってきた業界や背景は三者三様で、それぞれの角度からエラーについての講話が展開される点が1つの特徴です。各人のプロフィールを比較検討したうえで、自社で開催する講演会のテーマにふさわしいと感じる講師を選んでみてはいかがでしょうか。

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まとめ

ヒューマンエラーは、人間の思わぬ「しまった!」や、自己判断による「きっと大丈夫」の思考が原因で生み出されてしまいます。
正しい作業手順を身に付けつつ、適確な予防知識のインプットを万全にして、効果的な対策を進めていきましょう。

社員に向けてより高度な知見を与えるため、講演会をセッティングして安全大会の価値を最大限高めるための配慮も欠かせません。講演サーチを上手に活用して、自社にぴったりの専門家を呼び寄せ、他にはない貴重な学びの場を作ってみてはいかがでしょうか。

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