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梶浦正典氏【組合・コミュニケーション】

中執アカデミー通信No.2:令和時代の労働組合の意義・役割とは~組合活動に夢と誇りとやりがいを~①【梶浦正典講師特別コラム】

中執アカデミー通信:令和時代の労働組合の意義・役割とは【梶浦正典講師特別コラム】

講演サーチおすすめの梶浦正典講師による特別連載。
好評につき「中執アカデミー通信」としてスタートしました。

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中執アカデミー通信No.2:令和時代の労働組合の意義・役割とは~組合活動に夢と誇りとやりがいを~①

執筆講師

梶浦 正典 かじうら まさのり
梶浦 正典(かじうら まさのり)

ビジネス心理コンサルティング株式会社 主席コンサルタント

はじめに

来期の中央執行委員に立候補される(させられる)予定(意味深)の皆様、こんにちは!

中執の!元中執による!中執のための「中執アカデミー通信」では「なかなか他では聞けない本音ベースでの中執の悩み」にスポットをあててお伝えしていきたいと思います。

組合員のために、とか。
会社の発展のために、とか。

きれいごとばかり聞かされてうんざりしている中執の方も多いと思います。

労働基準法やら労働組合法やら。
人事制度や労働協約やら。

そんな大上段に構えた「労組とは!」ではなく、身近な中執のお悩みに寄り添い、ともに解決策を創りだしていく。
「中執アカデミー通信」はそんな場所にできればと思います。

過去の連載はこちら
中執アカデミー通信No.1

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皆さんは、労働組合の活動に誇りを持てていますか?

労働組合の将来に夢を抱くことはできますか?
労働組合の仕事にやりがいは感じていますか?

正直な話をします。

「いやあ。。。労働組合の中執をやるためにこの会社に入ったわけではないし。先輩に言われて半強制的に中執になっただけだし。そもそも労働三法とかもわからないし。支部にいたときも組合行事への参加者を集めるのに大変な思いをしてきたし。オルグに参加した組合員からは組合に対する不満の声がいっぱい出てきていたし。大きな声では言えないけれど、労働組合って本当に必要なのかって問われると何て答えてよいかわからないし。組合費が無くなったほうがベアよりも効率的って言われると困ってしまう。。。」

こんなふうに感じている新人中執・新人専従の方は少なくないのではないでしょうか。

正直、私もその一人でした。

ただ、ある時からその認識は一変しました。

入社2年目、支部委員長時代はこう感じていました。

「支部委員長の仕事を押し付けられて、仕事も大変な中それでも一生懸命にやっているけれど、みんな協力してくれないし組合活動にも参加してくれない。なんで自分だけこんな大変な思いをしなければならないんだろう

「オルグでやってきた中執に支部のみんなの想いを代弁して伝えたら正論で打ち返された。私たちは会社に伝えてくれって言っているのに、なんで中執が説教をしてくるんだろう?どんな思いで日々業務に取り組んでいると思っているんだろう?組合の本部の人は現場の苦しみをわかってくれていない・・・」

非専従の中執になった時はこんなふうに感じていました。

「会社の中でも最も忙しい部類に入る部署にいて、そんな中でなんとか時間を確保して中執をやっている。そんな忙しい私がオルグにいって執行部方針を説明しているにもかかわらず、支部の組合員たちは理由をつけて参加しない。若手の組合員は会社の置かれた状況を何もわかっていないようで好き勝手なことばかり言ってくる。間違いなく私のほうが大変な状況にあるのに。誰も私の苦しみなんてわかってくれていない・・・」

専従になった時はこんなふうに感じていました。

「専従になり、今までやったことのない業務をなんとかこなしていく日々。忙しい毎日が続く。会社と交渉していく中で、一組合員では知りえなかった重大な情報・会社の置かれた状況を知り、愕然としたこともある。現場の組合員の想いは理解しつつも、どうしようもない現実があったりもする。組合員に事実を伝えることが結果として不安を煽りモチベーションを奪ってしまうのかもしれない等と考えると何が正しいのか、組合員の真の幸せを考えたらどうすればよいのか、専従の間で徹夜で議論したこともある。それだけ悩んで苦しんで執行部方針案をつくっているのに、非専従は好き勝手なことを言ってくる。誰も専従の苦しみなんてわかってくれていない・・・」

要は「自分が辛い、苦しい、大変な思いをしている。そのことを誰かにわかってほしい。認めてほしい。受け入れてほしい」とずっと思っていたのです。

「孤独」というキーワード

今、多くの企業の人事部の方とお話をしていて、頻繁に「孤独」というキーワードが出てくるようになりました。

「コロナ禍を経て、リモートワークが普及し、急速に人と人とのココロの距離が遠ざかっているような気がする」

そんな話を良く聞くようになりました。

イギリスでは2018年に世界で初、孤独担当大臣が任命されました。

ロンドン大経済政治学院(LSE)が17年発表した研究によれば、「孤独」がもたらす医療コストは、10年間で1人当たり推計6000ポンド(約85万円)。生協などの調査では、孤独が原因の体調不良による欠勤や生産性の低下などで雇用主は年25億ポンド(約3540億円)の損失を受けるとのことです。

日本でも令和3年に「内閣府孤独・孤立対策推進室」が設置され、令和6年には「孤独・孤立対策」がとりまとめられています。

参考:内閣府孤独・孤立対策推進室「孤独・孤立対策について

現代日本、そして先進国においては「自分のことをわかってくれない、認めてくれない、受け入れてくれない」そういう精神的な孤独感・孤立に悩む人が非常に増えているということなのです。

私が中央執行委員長を務めていた時、退職された元組合員にヒヤリングに行くことがありました。

会社から伝えられたオフィシャルな退職理由とは異なり、本音で打ち明けてくれた理由は「社内での孤立感、精神的な孤独感」でした。

「自分がもしいなくなってもすぐに代わりの人が入るでしょう。自分の仕事に本当に意味があるのか。いや、自分がその仕事をやる意義があるのか。それがわからなくなってしまったのです。周囲の人が求めているのは単に『仕事をすること、役割を担うこと』だけで、自分である必要がないのではないか。そんな風に感じてしまったのです。」

そんな話を聞かせてくれました。

もちろん退職の理由はそれだけではなく、雇用条件や労働環境その他複合要因があってのものでしょう。
ただ「孤独・孤立」という問題は、令和時代の労働組合が最も関心を持ち取り組んでいかなければならない課題であるように思うのです。

そして労働組合が最も力を発揮できるテーマではないかと思うのです。

では、なぜ日本そして先進国において「孤独・孤立」が大きな社会問題になってきたかと言いますと・・・

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執筆講師

梶浦 正典 かじうら まさのり
梶浦 正典(かじうら まさのり)

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