中執アカデミー通信No.4:はじめての中執会議【梶浦正典講師特別コラム】
講演サーチおすすめの梶浦正典講師による特別連載。
好評につき「中執アカデミー通信」としてスタートしました。

中執アカデミー通信No.4:はじめての中執会議【梶浦正典講師特別コラム】
執筆講師

ビジネス心理コンサルティング株式会社 主席コンサルタント
はじめに
皆様、こんにちは!
中執の!元中執による!中執のための「中執アカデミー通信」では「なかなか他では聞けない本音ベースでの中執の悩み」にスポットをあててお伝えしていきたいと思います。
組合員のために、とか。会社の発展のために、とか。
きれいごとばかり聞かされてうんざりしている中執の方も多いと思います。
労働基準法やら労働組合法やら。人事制度や労働協約やら。
そんな大上段に構えた「労組とは!」ではなく、身近な中執のお悩みに寄り添い、ともに解決策を創りだしていく。
「中執アカデミー通信」はそんな場所にできればと思います。
過去の連載はこちら
中執アカデミー通信No.1
中執アカデミー通信No.2
中執アカデミー通信No.3

はじめての中執会議
はじめての中執会議、緊張しますよね。
私のいた労組では専従VS非専従、与党と野党、などという言われ方をしていましたが、皆さんの労働組合の中央執行委員会の雰囲気はいかがでしょうか?
下記の項目で該当するものをチェックしてみてください!
■自分の担当役割は責任をもって答えなければならない
■わからないことは委員長が耳打ちをして説明するので、それを聞いてわからないなりに説明しなければならない
■そもそも初めての専従経験でわからないことだらけなので、古参の非専従から突っ込んだ質問をされるとしどろもどろになってしまう
■相手が裏側を知り尽くしている元専従だったりすると最悪
■そうならないために何日も徹夜をしてQ&Aを作りこんで疲労困憊の状況で中執会議を迎える
■基本的には、非専従から質問されたり変更を要求されたりしても、会社と握ってしまっている案件等では今更変えることも難しく、時間がかかってでも説き伏せることが求められる
■そんなことを繰り返していると、毎回中執会議が深夜まで続く
いかがでしょう?
各単組において雰囲気も違うと思いますので、まったく該当しない、という方もいらっしゃるかもしれません。
私が初めて専従になった時に言われたことは
「オルグに行って、組合員から質問された時にもしっかりと打ち返せるようにするために、中執会議その練習の場でもあるんだ。その打ち返し方を非専従にも伝える意義があるんだ」
これには唖然としてしまいました。
本来、専従と非専従、中執と組合員は「対立者」ではなく「協力者」の関係であるべきなのです。
それが、専従の原案を押し通すために中執会議で非専従を説得しにいく。執行部方針を押し通すために組合員を説得しにいく。
これは後述しますが、労働組合が衰退していった大きな要因のひとつだと私は考えます。
もちろん、皆さんも専従を経験して、会社との関係性の中で執行部方針といえども簡単に変えることは難しいという局面も味わったことと思います。
それでも、私は組合員の声に耳を傾けるべきだと思います。
非専従の声に耳を傾けるべきだと思います。
そして、一度立ち止まって考えてみてください。
中執会議は
「たかが社内の話し合い」
なのです。
突っ込まれることを恐れ、質問をされることを恐れ、Q&Aをつくりこんで臨む必要はありません。
もっとリラックスして非専従の知恵を借りてください。
相手が元専従であればもっともっとお願いして協力を呼び掛けてください。
もちろん、自分自身が知識を身につけるために一生懸命に準備をすることは大切なことだと思います。非専従の皆さんに専従の想いを理解してもらうために自信をもってしっかりと伝えることは大切なことだと思います。
ただ、忘れないでほしいのは「非専従の皆さん」は味方であり、仲間であるということなのです。
専従の立場にいると、時には、組合員に迂闊に話すことすらできないような重大事項、インサイダーの恐れがあったり、組合員のモチベーションを奪ってしまいかねない事項だったり、そのような話を会社から聞かされることもあります。
漏洩リスクから、専従限りにしたい情報もあると思います。
そんな時でも、非専従を信頼し、仲間として情報を共有してください。協力を求めてください。
皆さんも今一度、自分が非専従だった時の気持ちを思い出してみてください。
・ひそひそと委員長が何か耳打ちをしている専従。
・何を言っても頑として方針を曲げない専従。
・微修正はしても結局原案通りになることが見えているムダに思えてしまう中執会議。
忙しく責任のある部署でギリギリまで働いている中で時間をつくって中執会議に参加しているのに上記の状況。原案通りに可決されるまで延々と深夜まで続く中執会議。
それでは仲間だと思えませんし、協力者の関係にもなれません。
将来「自分も専従をやってみたい!」と思えないですよね。
振り返ってみると、私の労働組合の活動は、中執会議において「対立者」の関係から「協力者」の関係へコミュニケーションのあり方を変えた時から、まったく違うものになっていったように感じます。
もし、今の中執会議において息苦しさや温度差を感じているならば。
非専従がつまらなそうにして、主体性を感じられないようであれば。
一度中執会議のあり方を見直してみてはいかがでしょうか?
執筆講師

ビジネス心理コンサルティング株式会社 主席コンサルタント




