春闘標語の作成事例と活用法!2026年連合スローガンや職場で使える事例を紹介
「賃上げは 我らに対する誠意の表れ 政府に言われてやるものではない」
「食い止めろ! 若手の離職 賃上げで」
これらは実際に労働組合で使われた春闘標語です。短い言葉の中に、組合員の思いや要求が凝縮されています。
春闘標語は、賃上げや労働条件改善の要求を可視化し、組合員の参加意識を高める重要な役割を担います。しかし、職場の実情に合った効果的な標語を作るには、テーマ選びと言葉選びのコツが必要です。
本記事では、春闘標語の基本的な意義から、5つのテーマ別の具体例、連合の最新スローガン、社内掲示やイベントでの活用方法まで実践的に解説します。
講演サーチは、春闘勉強会や組合員向けの講演会など、さまざまなシーン・テーマに適した講師を派遣しております。
講演テーマやご予算、ご希望に合わせた講師を複数ご提案いたしますので、講演会や研修会、春闘勉強会の開催をお考えの際はお気軽に無料相談をご利用ください。
春闘標語の作成事例と活用法・事例を紹介
目次
<おすすめ記事>春闘勉強会とは?目的・内容・成功させる3つのポイン

春闘標語の意義と組合別につくる背景

春闘標語は、労働組合が春闘に向けて掲げる短いメッセージです。「スローガン」と表記される場合もあります。賃上げや労働条件の改善などの要求を、組合員にわかりやすく伝える役割を担っています。
春闘標語は、全国規模の組織から企業別組合まで、さまざまな組合ごとに作成されます。組合ごとに標語を作る理由は、職場の実情や組合員のニーズが異なるためです。製造業では「安全な職場づくり」、サービス業では「働きやすいシフト制度」のように、業種や企業規模によって重視するテーマは変わります。そのため、全国統一のスローガンだけでなく、各組合が独自に作成した標語を併用する形が多く見られます。
春闘標語は職場の掲示板やニュースレター、組合の集会などで活用され、組合員の結束を高める道具として機能しています。短い言葉だからこそ、目にする機会が多く、記憶に残りやすい特徴があります。
春闘標語はその年のトレンドや傾向を反映している

春闘標語は、その年の社会情勢や労働課題を反映しています。経済状況や政策の変化、働く人々が直面する問題が、標語の言葉選びに大きく影響するためです。
たとえば物価上昇が続く年には「実質賃金の向上」や「生活を守る賃上げ」などの表現が増える傾向があります。また、働き方改革が注目される時期には「ワークライフバランス」や「多様な働き方」を盛り込んだ標語が多く見られました。
このように春闘標語は、単なるスローガンではなく、時代の労働課題を映す鏡としての役割をもっています。そのため過去の標語を見返すと、その時代に何が重視されていたかを知る手がかりにもなるでしょう。
春闘標語を作成する際は、こうした社会のトレンドを意識しながら、自分の組合や職場が抱える具体的な課題と結びつけることが大切です。
春闘標語に反映されやすい内容

春闘標語には、労働組合が重点的に取り組むテーマが反映されます。代表的な内容は以下のとおりです。
・賃上げ・ベア
・格差是正
・働き方
・多様性・共生
・モチベーション
一つずつお伝えします。
賃上げ・ベア
賃上げやベースアップ(ベア)は、春闘標語でよく取り上げられるテーマです。賃金は働く人の生活に直結するため、多くの組合員が関心をもつ課題のためです。
物価上昇が続く年には「実質賃金の向上」や「生活を守る賃上げ」の表現が使われます。また景気回復期には「企業の成長を賃金に反映」など、企業業績と賃金の連動を訴える標語も見られます。ベアを直接使う場合もあれば「給与改善」「待遇向上」などと言い換えて表現する標語もあります。
格差是正
格差是正は、正規・非正規雇用間の待遇差や男女間の賃金格差を解消するテーマです。同じ職場で働きながら雇用形態や性別によって処遇が異なる問題は、多くの組合員が不公平感を抱く課題といえるでしょう。
主に「同一労働同一賃金の実現」や「雇用形態による差別をなくそう」がよく使われます。近年では非正規雇用の増加に伴い、このテーマを掲げる組合が増えています。
格差是正に関する標語は、具体的な格差の種類を明示する場合と、広く「公正」や「平等」を訴える場合があります。職場の実情に応じて、どちらの表現が組合員に響くかを考えるとよいでしょう。
働き方
働き方は、労働時間や休暇取得、ワークライフバランスなど、働く環境の改善を求めるテーマです。長時間労働や休暇が取りにくい職場環境は、組合員の健康や生活の質に直接影響するためです。
「時間外労働の削減」や「有給休暇の完全取得」などの具体的な標語が使われます。また「働きやすい職場づくり」「仕事と生活の両立」など、幅広い課題を包括する表現も見られるでしょう。
働き方に関する標語は、業種や職場の特性によって表現が変わる傾向があります。たとえば製造業では安全面、サービス業ではシフト制度など、それぞれの課題に応じた言葉選びが重要です。
多様性・共生
多様性・共生は、性別や年齢、国籍、障害の有無に関わらず、すべての人が働きやすい職場を目指すテーマです。多様な人材が活躍できる環境づくりは、組織の活性化にもつながります。
「ダイバーシティの推進」や「誰もが活躍できる職場へ」が使われる場合が多いでしょう。また「性別を超えた公正な評価」や「共に支え合う職場づくり」など、具体的な課題や理念を示す表現も見られます。今後は育児や介護との両立支援を盛り込んだ標語も増えるでしょう。
多様性に関する標語は、職場の実態に合わせて焦点を絞ると効果的です。たとえば女性活躍、障害者雇用など所属する組合が重点的に取り組む課題を明確にすると組合員に伝わりやすいでしょう。
モチベーション
モチベーションは、組合員の士気や意欲を高めることを目的としたテーマです。前向きな気持ちで春闘に取り組めば、交渉の成功や職場の活性化につながります。
「団結して未来を切り拓こう」や「一人ひとりの声が力になる」などがよく使われる言葉です。連帯感や達成感を強調する表現が多く使われる特徴があります。
モチベーションに関する標語は、具体的な要求項目より、組合員の心に訴えかける言葉選びが重要です。ポジティブで覚えやすい表現は、職場での共有や掲示に適した標語になるでしょう。
連合(日本労働組合総連合会)が定めるスローガン

連合(日本労働組合総連合会)は、毎年春季生活闘争の方針とともに統一スローガンを発表しています。
連合のスローガンも、その年の経済情勢や労働課題を反映しています。たとえば賃上げの必要性が高まる年には賃金改善を強調し、働き方改革が注目される時期には労働環境の整備を盛り込むなど、時代に応じたメッセージが打ち出されます。
各企業別組合や産業別組合は、連合のスローガンを参考にしながら、自組合の実情に合わせた独自の標語を作成する流れが一般的です。
これまでに連合が発表したスローガンをお伝えします。
2026年のスローガン(春闘標語)
2026年春闘のスローガンは「こだわろう!くらしの向上 ひろげよう!仲間の輪」です。
実質賃金の持続的な上昇と、賃上げの流れを中小企業や労働組合のない企業にも広げる意図が込められています。
「くらしの向上」は生活向上の実感を重視し、「仲間の輪」は労働組合の組織拡大と連帯強化を表しています。過去3年間で賃上げが進んだものの、生活向上を実感する人が少ない課題を踏まえた内容です。
参考:日本労働組合連合会「【重点分野-2】2026春季生活闘争方針」
2025年以前のスローガン(春闘標語)
連合が過去に掲げたスローガンを振り返ると、その年の労働課題や社会情勢が反映されていることがわかります。以下は、2025年以前の代表的なスローガンです。
| 年度 | 標語 |
|---|---|
| 2025年 | 「みんなでつくろう!賃上げがあたりまえの社会」 |
| 2024年 | 「みんなで賃上げ。ステージを変えよう!」 |
| 2023年 | 「くらしをまもり、未来をつくる。」 |
| 2022年 | 「未来をつくる。みんなでつくる。」 |
| 2021年 | 「誰もが希望を持てる社会を実現!安心・安全に働ける環境整備と『底上げ』『底支え』『格差是正』で」 |
| 2020年 | 「私たちが未来を変える!すべての労働者の『底上げ』『底支え』『格差是正』と働き方の見直しで!」 |
過去のスローガンからは、時代ごとに重視されたテーマの変化を読み取れます。
参考:日本労働組合連合会「【重点分野-2】2025春季生活闘争方針」
参考:連合神奈川「2024春季生活闘争総決起集会を開催」
参考:日本労働組合連合会「【重点分野-2】2023春季生活闘争方針」
参考:連合岐阜「【重点分野-2】2022春季生活闘争方針」
参考:連合大阪「2021春季生活闘争:特集・まとめページ」
参考:連合大阪「<2020春季生活闘争>私たちが未来を変える!」
春闘標語の作成事例

春闘標語は、各組合や職場の実情に応じてさまざまな表現で作成されています。
以下は、テーマ別に分類した具体的な作成事例です。
| テーマ分類 | 標語 |
|---|---|
| 賃上げペア | 賃上げは 我らに対する誠意の表れ 政府に言われてやるものではない |
| 賃上げ全開 社員に投資せずして 未来はないぞ! | |
| 憧れてはいけません ベースアップは勝ち取るものです | |
| 格差是正・雇用 | 声を上げ 勝ち取り守る 雇用と生活 |
| 全ての思いを交渉に 皆の努力が時代を変える | |
| 働き方・若手問題 | 食い止めろ! 若手の離職 賃上げで |
| 何故渋る 私たちを笑顔に さあ賃上げを | |
| 多様性・共生・団結 | 守ろう社員の生活 守ろう世界平和 皆で団結 |
| 聞いてるか! 現場で働く 生の声! |
事例を参考に、自分の組合や職場が抱える課題に合わせた標語を作成するとよいでしょう。
参考:JR貨物労働組合「2024春闘標語全国10選決定!」
春闘標語を活用する方法

春闘標語を作成したら、職場や組合活動の中で積極的に活用しましょう。標語を目に触れる場所に掲示したり、イベントで共有したりすることで、組合員の意識を高め、春闘の機運を盛り上げる効果があります。
具体的な活用方法をお伝えします。
社内掲示やニュースレターに掲載する
春闘標語を社内掲示板やニュースレターに掲載すると、組合員の目に触れる機会が増えます。日常的に目にすると、春闘への関心を高め、要求内容を浸透させる効果があります。
休憩室や執務スペースの掲示板に標語を大きく表示したり、組合のニュースレターの見出しに使ったりする方法が一般的です。
また社内イントラネットやメールマガジンに掲載すれば、より多くの組合員に届けられます。可能であれば視覚的に目立つデザインにすると、記憶に残りやすくなります。
掲載する際は、標語だけでなく、その意味や背景を簡潔に説明する一文を添えるとよいでしょう。
研修会や講演会で標語を紹介する
研修会や講演会で春闘標語を紹介すると、参加者の理解を深める効果があります。標語の背景や意図を直接説明できるため、単に掲示するよりも組合員の共感を得やすいでしょう。
配布資料の表紙に標語を印刷したり、スライドに表示したりすると、イベント全体のテーマとして印象づけられます。
標語を紹介する際は、なぜこの言葉を選んだのか、どのような思いが込められているのかを具体的に説明しましょう。参加者が標語の意味を理解し、春闘への当事者意識をもつきっかけになります。
組合イベントや集会で共有する
組合イベントや集会で標語を共有すると、参加者の一体感を高める効果があります。多くの組合員が集まる場で標語を唱和したり、掲示したりすれば、連帯意識が強まるためです。
春闘決起集会や組合の定期大会では、横断幕やのぼり旗に標語を掲げる方法が一般的です。また集会の冒頭で参加者全員が標語を声に出して読み上げると、士気が高まります。イベント後も標語入りのステッカーやバッジを配布すれば、日常的に春闘を意識する機会になります。
標語を共有する際は、参加者が覚えやすく声に出しやすい工夫が大切です。短くリズム感のある標語は覚えやすく、職場での会話にも自然に登場します。春闘への意識を高めることにつながるでしょう。
春闘標語を通じて組合活動を活性化させよう

春闘標語は、組合員の意識を高め、春闘への参加意欲を引き出す重要な役割を果たします。効果的な標語を作成し活用することで、組合活動全体の活性化につながります。
標語作りでは、職場の実情に合わせたテーマ選びと、組合員に響く言葉選びが大切です。賃上げや働き方改善など、組合員が共感できる内容を短くわかりやすく表現しましょう。
春闘の取り組みをさらに充実させたい場合は、労働問題や組合活動に詳しい専門家の力を活用する方法もあります。
講演サーチは、組織の課題や希望に合わせた講師を派遣いたします。パートナーとして講演・研修の成功に向けて全力でサポートいたしますので、講師やテーマ選びについて、まずはお気軽にお問い合わせください。
人気の講師

1位
多湖 弘明
【株式会社Office Hit 代表取締役】

2位
植木 奈緒子
【気象予報士/気象キャスター/元客室乗務員】

3位
舟津 昌平
【経営学者/東京大学大学院経済学研究科講師】

4位
笑福亭 笑助
【落語家】

5位
伊庭 正康
【株式会社らしさラボ 代表取締役】
ジャンルから講師を探す
![]() 講演ジャンル |
|---|
![]() 受講者 |
|---|








