セミナーの種類は?目的に合った選び方や成功ポイントを解説
セミナーを開催したいけれど、「講演会形式とワークショップ、どちらが効果的?」「オンラインと対面、どう選べばいい?」と悩んでいませんか。
実は、セミナーには大きく分けて5つの種類があります。新規顧客獲得には講演会形式、参加者交流にはワークショップ形式など、目的によって最適な形式は異なります。
この記事ではセミナーの5種類の形式を解説するとともに、それぞれのメリット・デメリットから、目的別の選び方、成功させるための具体的なポイントまで、実践的なノウハウをお伝えします。
セミナーの開催形式はさまざまですが、どのような内容・目的のセミナーにするかによって適切な開催形式が異なります。セミナー開催をお考えの方で、その効果を最大化したい方は、ぜひ講演サーチにご相談ください。
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セミナーの種類は?目的に合った選び方
セミナーの種類

まずはセミナーの種類についてご紹介します。
目的に合わせてセミナー形式を選ぶためにも、まずはどのような種類があるか知っておきましょう。
講演会形式
講演会形式のセミナーでは、講師が参加者の前であるテーマに沿って知識や経験、情報などを話します。
参加者は講師の話を聞き、新たな学びや情報を得ることが目的です。そのため、講師は基本的に参加者と対話は行わず、一方向的に話をします。
たとえば、ある分野の専門知識や現在の業界の動向・トレンドを伝えるには講演会形式が最適です。講演会形式は講師のみが話すため、大規模な会場で多くの参加者に向けて行えるメリットもあります。
講演会は参加者にとって多くの情報をインプットできる場のため、専門知識や最新情報を詳しく学んでもらう場合に最適な形式です。
ワークショップ形式
ワークショップ形式のセミナーでは講師の説明を聞いた上で、参加者が能動的に対話や体験を行います。
講師が一方的に話すのではなく参加者も主体的にセミナーに参加するため、実践的な知識や学びが得られるのが大きな特徴です。
たとえば、グループワークや参加者の交流を目的とする場合や、実践しながらスキル・知識の習得を目指してもらう場合におすすめです。ただし、ワークショップ形式では参加者の意欲が大切になるため、積極的に参加できるような雰囲気づくりが必要となります。
参加者からのアウトプットを得ながら進行できるため、双方向的なコミュニケーションを望む場合に最適です。
パネルディスカッション形式
パネルディスカッション形式のセミナーは、複数の登壇者が一つのテーマに対して自分の意見を述べます。
司会者となるモデレーターの進行に従って、登壇者であるパネラーたちがテーマに沿って議論を行う形式です。受講者はさまざまな立場のパネラーが一つのテーマに対して多角的に討論する様子を見て、テーマに対する理解を深められます。
パネルディスカッションでは、なるべく幅広い立場の登壇者を集めると異なる意見が出やすく、討論が発展しやすいでしょう。後半で参加者からの意見なども募ると、さらに議論が深まりやすくなります。
複雑なテーマに対する理解を深めたい場合、有識者たちの高度な専門知識が活かせるパネルディスカッション形式が向いているでしょう。
ライトニングトーク形式
ライトニングトーク形式では、登壇者が5分程度の短いプレゼンテーションを行います。
「ライトニング(lightning)」は稲妻を意味し、稲妻のようにあっという間にプレゼンが終わることを表しています。短い時間でのプレゼンテーションのため、一つのテーマに対する理解は浅くなりますがその分多くの情報が得られるのが特徴です。
この形式は元々プログラマーやエンジニアなどの職種で広まった形式のため、IT業界のセミナーでよく使われます。
また、ライトニングトークはプレゼン時間が短く、準備時間も通常のセミナーと比較して短く済むため若手を発表者に起用する場合もあります。若手が経験値を得るための場としてライトニングトーク形式のセミナーを開催するのもよいでしょう。
社内での若手人材育成や、参加者の意欲向上につながるため、幅広い活用方法が考えられる形式です。異分野との交流やアイデア・知識の共有が行いたい場合は、ライトニングトークがおすすめです。
オンラインセミナー(ウェビナー)形式
オンラインセミナー(ウェビナー)はセミナーをインターネット上で配信し、参加者がそれを視聴する形式です。
参加者はインターネットを使ってどこに居てもセミナーを受講できるため、その気軽さや利便性を理由に人気が上昇しています。主催者側も参加者を会場に呼ぶ必要が無く、大きな会場の手配が必要ないため、配信環境が整えばどこでもセミナーが行えるのも魅力です。
工夫すればオンライン上でチャットを使って参加者と交流したり、録画しておいて後からアーカイブ配信を行ったりも可能です。最近では会場でセミナーを行い、それをオンラインで配信する場合もあるため、さまざまな方法での活用が考えられます。
時間や場所を気にせず、多くの方に参加してもらいたい場合はオンラインセミナー(ウェビナー)形式での開催もおすすめです。
開催目的に合ったセミナーの種類の選び方

目的に合わせてセミナーの種類を選ぶことで、より満足度の高いセミナーにできます。
以下で、目的に合ったセミナーの選び方をご紹介します。
新規顧客(リード)の獲得
新規顧客(リード)の獲得を目指す場合は、講演会形式やウェビナー形式でのセミナー開催がおすすめです。
新規顧客の獲得が目的の場合、自社製品やサービスを売り込む必要があります。そのため、落ち着いて情報を伝えられる講演会形式やウェビナー形式が最適です。
しかし、こうした種類のセミナーでは講師が一方的に話す特性から参加者が飽きやすい傾向にあります。そのため、参加者に興味を維持してもらう工夫が重要です。
たとえば、著名人や専門家など集客力が高い講師を招くと講演会への注目度が上がり、多くの方に興味を持ってもらう機会を創出できます。また、講演会形式で専門知識やトレンド情報を提供し、リード獲得を目指す方法もあります。
製品やサービスのプロモーション・認知度向上
製品やサービスのプロモーション・認知度向上を目的としたセミナーでは、講演会形式やワークショップ形式がおすすめです。
講演会形式では、製品・サービスのよい点を多くの人々に伝えられるため、自分たちの製品をさまざまな人に認知してもらいたい場合によいでしょう。
製品やサービスを実際に使用してよさを感じてもらいたい場合は、ワークショップ形式がよいでしょう。ただし、講演会形式と比べると、参加者が実践するワークショップ形式は小規模な人数での開催となります。
講演形式とワークショップ形式を組み合わせた形式もおすすめです。最初に講演形式で製品やサービスについて解説し、その後にワークショップ形式で参加者に実際に体験してもらう形です。
プロモーション・認知度向上が目的のセミナーでは、講演会やワークショップ形式を上手に使うと参加者に満足してもらいやすいでしょう。
リードナーチャリング
リードナーチャリングを目的としたセミナーでは、講演会形式がおすすめです。リードナーチャリングとは、新規顧客(リード)の育成を意味するビジネス用語です。企業が中長期的に業績を伸ばすための施策として近年重要度が増しており、これを目的としたセミナーも開催されています。
リードナーチャリングでは、新規顧客がどういった内容に興味を持っているかを把握し、それを解消するためのセミナーを企画するとよいでしょう。
自社製品・サービスを売り込みすぎると、逆に顧客が離れていく原因になります。そのため、他社との比較などを通して自社の特徴やメリットを伝えるとよいでしょう。リードナーチャリングでは質疑応答の時間を設けると、参加者からの疑問や質問にその場で応えられます。
新規顧客を育成して今後の業績アップを目的としたセミナーでは、質疑応答の時間を設けた講演会形式が最適です。
既存顧客満足度の向上・改善
既存顧客満足度の向上・改善を目的としたセミナーでは、講演会形式がおすすめです。既存顧客のサポートをセミナーで継続的に行うと満足度が向上し、継続的な収益向上につながります。
たとえば、自社製品・サービスの活用例などの紹介や顧客の悩みに応える会などを行うと満足度向上が期待できます。参加者が話を聞く形式を基本としつつ追加で質疑応答などの時間を設けるとより効果的です。
近年はオンラインセミナーも一般的になっているため、インターネット上で講演会形式のセミナーを既存顧客向けに行うのもよいでしょう。
セミナーで既存顧客満足度の向上・改善が目的の場合は、講演会形式に質疑応答を追加して顧客との交流も同時に行うと効果的です。
参加者の交流
参加者同士の交流を目的としたセミナーは、パネルディスカッションやワークショップ形式で開催することをおすすめします。
これらは参加者が受動的に話を聞くだけでなく、能動的に体験や対話する形式のため、参加者同士の交流が深まりやすいでしょう。
交流を目的としたセミナーとして異業種交流会や同業種での情報交換セミナーなどが挙げられます。新たなつながりの創出を目的としたセミナーでは、交流しやすい形式を選ぶとよいでしょう。
セミナーの種類を選ぶためのポイント

次はセミナーの種類を選ぶためにおさえておきたいポイントを解説します。
開催目的を明確にする
企画段階で、まずセミナーの開催目的を明確にしましょう。目的が明確になれば、どの形式でセミナーを開催するのが最適かがわかるためです。
たとえば、新規顧客の獲得を目的とする場合は、講演会形式、交流を目的とする場合はワークショップ形式など、適した種類が変わります。
目的を設定するためには、セミナー開催によって達成したい目標も一緒に考えてみましょう。目的は抽象的になりがちですが、目標は具体的な数値を成功ラインとして設定すると、より現実的に企画を考えやすくなります。
目的や目標を明確にした上でセミナーの種類やテーマ、内容を決めていくとセミナーが成功に近づきます。
ターゲットを明確にする
開催目的が定まったら、次は参加者のターゲット層を明確にしましょう。ターゲットを明確にすれば、そのターゲットに対してどのようにセミナーの情報を届ければよいかがわかります。
ターゲットが広すぎると誰を対象としたセミナーかがわかりづらくなり、集客力が低下してしまいます。ペルソナを設定し、年齢や職種、役職などターゲットの人物像を作り込むと、セミナーの参加者を具体的に想像しやすくなります。
ターゲットを細かく決めれば、セミナーのテーマや内容も参加者に届きやすいものを設定できるため、集客力向上が期待できます。
参加者のニーズを把握する
ターゲットが明確にできたら、次は参加者のニーズを満たすためにどのようなテーマや内容にすればよいかを考えます。ニーズを把握できれば参加者が求めている情報を届けられるため、よりよいセミナーにできるでしょう。
たとえば、アンケートを実施したり、過去の講演会のデータを参考にしたりすると、参加者のニーズを把握しやすくなります。
参加者に実際にセミナーに参加してもらうには、何に興味があるのか、何を求めているのかを具体的に把握する必要があります。
ターゲットに届く告知・集客方法を選ぶ
ターゲットにどのような方法で告知すれば集客につながるかを考えるのも大切です。せっかく告知を行ってもその情報がターゲットに届かなければ、参加してもらえません。
たとえば、新規顧客やリードをターゲットにしたセミナーではWeb広告を出稿したり、SNSで宣伝活動を行ったりする必要があります。一方、既存顧客から集客する場合は、自社のメルマガやDMの配信、自社サイトでの告知などを行う必要があるでしょう。
ターゲットに合わせた告知方法を心がけると、ターゲットに情報が届きやすくなり、集客にもつながりやすくなります。
セミナーを成功させるには?準備段階のコツ

セミナー開催に向けた準備を進めていく上で、成功させるためのコツを以下でご紹介します。
魅力的なテーマを設定する
目的やターゲット層が決定したら、それに沿って魅力的なセミナーテーマを設定しましょう。テーマが魅力的だと、ターゲットとなる参加者に興味を持ってもらいやすく、集客力向上につながります。
魅力的なテーマを設定するために、以下のポイントを意識するとよいでしょう。
・セミナーのターゲット層を明確にする
・参加することで何が得られるかを明確にする
・簡単さや即効性を伝え、参加のハードルを下げる
・実践的で役立つと思ってもらえるようにする
・トレンドや最新知識を取り入れる
・自社の独自性を入れる
テーマはセミナーの成功を左右するといっても過言ではありません。十分な時間を確保し、運営チームでよく話し合いながら魅力的なテーマを考えましょう。
テーマや内容に合った講師選び
セミナーを成功させるにはセミナーのテーマや内容に合わせた講師選びを心がけましょう。講師の専門分野や経験がテーマや目的とずれている場合、その知識を存分に活かせず、参加者が望む内容にならない可能性があります。
最適な講師に依頼するためには、セミナーの目的やテーマ、内容を明確化することが非常に重要です。セミナーの概要が曖昧な状態だと、講師選びもしにくくなります。
著名人を起用する場合、知名度ばかりを優先するとずれが生じやすくなるため注意が必要です。知名度だけでなくテーマや内容との一致を考えて起用しましょう。
セミナーの参加者に満足してもらうためには、最適な講師選びも重要です。
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セミナー後のフォローアップを行う
セミナー後には、参加者へのフォローアップを欠かさずに行いましょう。フォローアップを行うと参加者の自社製品への関心度がわかったり、信頼関係構築が行えたりと、今後につながる展開をしやすくなります。
とくにセミナー後のアンケートは効果が大きいため、忘れずに行いましょう。アンケートでは参加者の情報、セミナーの評価や感想、製品への興味などがわかります。
事後アンケートによってセミナーのフィードバックを得られれば、さらにニーズに合ったセミナーが開催できるようになるでしょう。社内でセミナー開催のノウハウが蓄積されれば、効果をさらに高められます。
セミナーを行って終了にするのではなく、積極的なフォローアップを実施するとセミナーの効果が最大化できます。
まとめ
セミナーの種類と、開催目的に合わせたセミナー形式の選び方について解説しました。
最適なセミナー形式を選択できればセミナーの効果を最大化できるため、参加者の満足度向上が期待できます。セミナー形式の選択は、セミナーを成功させる上で重要なポイントです。
開催形式に迷われている方の中には、セミナーのテーマや講師選びも負担に感じている方もいらっしゃるかもしれません。
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