労働組合で研修を開催する目的は?おすすめテーマや成功のポイント

労働組合ではじめて研修を主催したいと思っているけれど、目的やテーマの設定の仕方がわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
目的やテーマの選択を間違えてしまうと、せっかく研修を主催しても知識やスキル向上に結びつかないものになってしまいます。
本記事では、労働組合で研修を開催する目的やおすすめテーマ、事前準備の流れなど、組合での研修実施に役立つ情報をご紹介します。
労働組合におすすめの講演テーマは、組合の課題や対象者ごとに異なります。講演サーチは、ご予算やご希望に合わせた講師・講演テーマを複数ご提案いたします。失敗しない講演・研修を実現したい方は、お気軽にご相談ください。
労働組合で研修を開催する目的は?おすすめテーマや成功のポイント
目次
労働組合の研修を開催する目的

労働組合の研修を開催する目的について紹介します。
労働組合活動への理解を深める
労働組合で開催する研修の目的は、組合活動への理解を深めることが挙げられます。研修によって労働組合の存在意義や活動の重要性、これまでの歴史も認識してもらえれば一般組合員の活動参加も促進できます。
たとえば、労働組合が行う団体交渉や労使協議の意義を伝えるなど、具体性がある内容だと、労働組合の必要性を感じてもらいやすいでしょう。
組合活動への理解を深められれば、組合員全体で方向性を共有した活動が可能になります。団体交渉などに向けた準備も進めやすくなり、職場環境を改善するための意見なども集めやすくなるでしょう。
組合員のスキルアップ
労働組合では、組合員のスキルアップを目的として研修を開催することが多いです。研修によって組合活動に関連するスキルを向上できれば、春闘など企業との交渉の場でも大きく役立ちます。
たとえば、人事労務や労働基準法などは研修で取り上げられることがとくに多いテーマです。ビジネスマナーやメンタルヘルスなども一般組合員を中心に人気のテーマです。
研修によって組合員の組合活動への理解度が向上すれば、労働組合全体のレベルアップや組合活動への意欲向上にもつながります。組合内での合意形成がしやすくなり、労働条件や職場環境の改善に向けた企業との交渉も進展させやすいでしょう。
組合員の結束力・意欲向上
労働組合の研修は、組合員同士の結束力向上や組合活動の意欲向上を目的としたものもあります。
部署や年齢が異なる組合員同士は交流する機会がなく、お互いのことをよく知らないことも少なくありません。交流が無いと組合内での意見交換が行いづらく、組合も組合員の多様な意見を聞きにくくなります。
そのため、結束力・意欲向上を目的とした研修を行い、組合員同士のコミュニケーションを活性化を行うのです。たとえば、グループワークや受講者が参加できる内容にすると組合員同士で交流しやすくなるためおすすめです。
労働組合の研修におすすめのテーマは?

労働組合の研修でおすすめのテーマを具体的に紹介します。
人事労務
労働組合では人事労務をテーマとした研修のニーズがあります。人事労務の知識を習得できれば、会社の労働環境や職場環境のどこに問題があるかを把握しやすくなるためです。
人事労務をテーマとした研修では、以下のような内容を取り上げます。
労務管理
人材育成
マネジメント
労働環境
ハラスメント対策
社会保険・労働保険
これらは組合の活動目的である労働条件や改善や賃金の向上などに直接関係するテーマです。一般組合員を対象とした基礎研修も行えば、組合全体のレベルアップにもつながります。
労使関係・団体交渉
組合活動で役立つ労使関係や団体交渉関連のテーマもおすすめです。組合活動に直接関係するテーマのため、団体交渉や労使のコミュニケーションの適切なやり方を知る上で重要です。
たとえば、以下のような研修内容は実践的で役立ちやすいでしょう。
労働組合法
労働基準法
春闘・賃上げの流れ・仕組み
団体交渉の具体的な流れ
適切な労使コミュニケーションの取り方
組合で将来的に役員になれる人材を育成するためにも、具体的な交渉の仕方や対応方法を研修で学べるようにしましょう。労使関係・団体交渉は、組合活動の根幹ともいえる部分のため、積極的に研修を行いたいテーマです。
リーダーシップ・組織運営
労働組合役員向けに、リーダーシップ・組織運営をテーマにして研修を行うのもよいでしょう。労働組合をまとめ上げ、会社との交渉の場で代表者となることが多い役員にとって、組合を引っ張っていくスキルは欠かせません。
具体的には、以下のような内容を学びます。
組合でのコミュニケーションの取り方
団結力向上のために必要な施策
組合役員に必要なリーダーシップ
組合員のモチベーションを向上させる方法
将来の組合役員を育成するために、一般組合員をターゲットに開催するのもおすすめです。組合役員は、組合を動かしていく立場にあるため、組織全体を引っ張っていくリーダーシップが重要です。
ビジネス知識・ビジネスマナー
労働組合の一般組合員向けにビジネス知識やビジネスマナーなど日常業務に役立つテーマの研修を行うのもおすすめです。一般組合員にとって役立つ研修で効果を実感してもらえれば労働組合に参加してよかったと感じてもらいやすいでしょう。
たとえば、以下のような内容がおすすめです。
コミュニケーション能力などの対人スキル
ロジカルシンキング・問題解決能力
基礎的なビジネスマナー(挨拶・言葉遣い・身だしなみなど)
ビジネスメール作成や電話応対の仕方
ビジネスの基礎知識向上を目指す研修は、組合活動にも活かしやすいテーマのため定期的に開催するとよいでしょう。
メンタルヘルス
組合員全体に向けて、メンタルヘルスなど、日常業務でのストレスへの対処を目的にテーマ設定するのもよいでしょう。健康やメンタルヘルスへの意識が高まると、職場の長時間労働の改善や福利厚生への意識向上も期待できます。
メンタルヘルスの研修でニーズが高い内容は以下のとおりです。
メンタルヘルスケアの重要性
ストレス・メンタルヘルスへの理解を深めるセルフケア研修
上司が部下の異変に気づくためのラインケア研修
ストレスやメンタルヘルスへの理解を深めれば、自分や周囲の不調にも気づきやすくなり、普段の業務で役立ちます。
労働組合の研修を成功させるためのポイント

労働組合の研修を成功させる上でおさえておきたいポイントを紹介します。
組合員のニーズを知る
労働組合で研修を成功させるには、組合員のニーズをおさえたテーマ設定が重要です。組合員にとって興味関心をもたないテーマを設定しても、組合員の積極的な参加が望めません。
たとえば、新入組合員に対して専門的すぎる研修を行っても、内容が理解できず普段の活動に役立ちにくいでしょう。ニーズに沿っていないと参加しても研修に意義を感じてもらいにくくなります。
研修による成果を最大化するためには、組合役員や一般組合員など、立場に応じたテーマ設定を行う必要があります。普段から組合員との意見交換を行い、何に困っているのか、何を学習したいのかを把握しておきましょう。
組合員へ研修内容に関するアンケートを取るのも効果的です。組合員のニーズに沿った研修を行えば、組合へのポジティブな影響も大きくなり、高い効果が期待できます。
研修の開催目的を明確にする
労働組合で研修を成功させるため、開催目的を明確にすることを心がけましょう。目的を明確にすれば参加者も何を学べばよいか、何を重視して話を聞けばよいかがわかりやすくなるためです。
目的を明確化するには、組合が現在抱えている課題の把握が必要不可欠です。現在抱える課題の解消を目的としたテーマ設定ができれば、研修内容にも曖昧さが無くなり、効果的な研修が行えます。
よりよい研修を行うために、組合内で研修の目的についてよく話し合いましょう。どのような結果を得たいかが明確になれば、研修の成功がさらに近づきます。
定期的な開催
労働組合で研修を行う場合は定期的に開催するとさらに効果的です。一回限りでなく定期的に研修を開催すれば、予定が合わず参加できなかった方も次回以降に参加できます。研修が組合の恒例行事となり、参加へのハードルも下がるため、組合員同士の交流も促進できます。
たとえば、オンライン研修を導入すれば毎回会場選定をする必要がなくなり、事前準備にかかる時間も少なくなるでしょう。どこに居ても参加できるため、参加者の負担も減らせます。
実施方法を工夫しつつ、無理のない範囲で定期開催を目指していきましょう。
テーマに合った講師選び
労働組合の研修を成功させる上で、テーマに合った講師選びは欠かせません。講師がテーマや目的に合っていないと、講師の専門知識や経験が研修内容に活かせないためです。
たとえば、人事労務の研修でも、役員向けの内容か一般組合員向けの内容かで内容が大きく異なります。依頼する講師がどのような内容の研修を得意としているのか事前に把握した上で依頼しましょう。
講師選びは講演会の質や参加者の満足度を左右する要素のため、慎重に行う必要があります。
労働組合の研修講師選びにお困りの方は、講演サーチまでご相談ください。
講演サーチでは、研修の目的に合わせて講演派遣や講師選定を行うため、はじめての研修企画も安心です。何かあれば無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。
研修の事前準備の流れ

労働組合で研修を開催する際の事前準備の流れについて紹介します。
研修を企画する
研修を行うには事前に企画を立てて開催目的やテーマ、内容などを明確にし、組合内で合意を得る必要があります。企画では、最初に労働組合の課題を洗い出して目的を設定しましょう。その後、研修の具体的な目標を設定します。
研修内容として、以下の項目を企画段階で決定しておきましょう。
開催日時
開催形式(対面・オンライン)
参加者のターゲット
依頼する講師
研修内容
予算
企画で研修テーマや目的、内容を明確に決定すれば、運営チームで認識を共有した状態で準備が円滑に進められます。企画は研修の成功を左右しかねないため、時間を十分に確保し丁寧に行いましょう。
なお、企画書の作成方法についてはこちらの記事で解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
開催場所の選定
研修の企画が決まったら、開催場所の選定を行いましょう。
開催場所はなるべく早めにおさえておかなければ、直前になって最適な会場が埋まってしまい、研修の実施が危ぶまれる可能性があります。
対面の場合は参加者が収容できる大きさの会場で、できるだけアクセスがよい場所を用意する必要があります。オンラインの場合は撮影環境が整っていて通信環境が安定した場所を準備します。
予算と相談しながら、どの会場がよいか会場候補をいくつかピックアップして比較検討しましょう。
講師への研修依頼
講師を外部に依頼する場合は、早めに研修依頼を行いましょう。依頼する時期が遅いと講師のスケジュールが埋まってしまう可能性があるためです。
講師への講演依頼は3ヶ月前までに行うと、スケジュールに空きがある場合が多いためおすすめです。また、依頼したい講師の方を複数人選定しておくと、スケジュールが埋まってしまっていたときも、他の講師への依頼がスムーズに行えます。
研修を成功させるにはテーマや目的に合った講師に依頼することが重要のため、早めの準備を心がけましょう。
現在、適切な講師選びに難しさを感じている方は、講演サーチにご相談ください。労働組合向けの講師派遣も行っております。
研修の募集を行う
研修内容や会場、講師を決定したら、組合員に対しての募集告知を行いましょう。ターゲットに対して情報を届けるためには、十分に告知活動を行う必要があります。
募集の一環として、組合員の参加ターゲットに対しメッセージを送ったり、会社で研修への参加を募ったりするとよいでしょう。十分な参加者を確保するためには、遅くても一ヶ月前までには研修の案内を作成する必要があります。
研修の募集には以下の内容を記載します。
研修の目的・テーマ
研修内容
日時
開催場所
提出締め切り
提出方法
当日の準備物
組合内で早めの参加募集を行い、多くの組合員に参加してもらいましょう。
事前準備・リハーサル
研修の開催前には使用する機材・備品の準備や台本の用意、事前リハーサルを行いましょう。事前準備を入念に行えば、研修日当日に準備し忘れやトラブルなどが起こりにくくなり、円滑に進行できます。
たとえば、会場に必要な音響機材や映像機材が揃っているか、パソコンを使用する場合は準備を誰がするのかなどは事前に決めておく必要があります。研修前に通しリハーサルを行うと、問題点もわかるため必ず行いましょう。
事前準備も期間を十分に確保し、余裕を持って進めると、準備が間に合わないことも無くなります。組合で運営チームを組織し、協力し合いながら準備を進めていきましょう。
労働組合の研修は講演サーチにお任せください

今回は労働組合で研修を開催する目的や、研修におすすめのテーマなどをご紹介しました。
研修目的に沿ったテーマ選びを行い、今回ご紹介した成功のポイントをおさえれば、参加者にとって学びが多い研修を実施できます。研修の効果を最大化するためには、テーマ選び以外にも研修内容に合った講師選びが重要です。
講演サーチでは、無料相談よりご希望やご予算を伺ったうえで業界経験豊富なエージェントがおすすめの講師や講演テーマを複数ご提案しています。お気軽にご相談ください。
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1位
多湖 弘明
【株式会社Office Hit 代表取締役】

2位
植木 奈緒子
【気象予報士/気象キャスター/元客室乗務員】

3位
舟津 昌平
【経営学者/東京大学大学院経済学研究科講師】

4位
笑福亭 笑助
【落語家】

5位
伊庭 正康
【株式会社らしさラボ 代表取締役】
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