シンポジウムと講演会の違いとは?フォーラム・学会・パネルディスカッションとの比較と開催準備を解説

「シンポジウムと講演会は何が違うのか」
「フォーラムやパネルディスカッションとはどう使い分ければよいのか」
イベントの企画担当者から、こうした疑問を耳にします。
シンポジウムとは、複数の有識者が特定のテーマについて発表し、参加者を交えた質疑応答・討論を行う公開討論会形式のイベントです。一方、講演会は1名の講師が専門知識や経験を聴衆に伝える一方向型の形式で、意見交換よりも「知識を届けること」が主目的です。
本記事では、シンポジウムと講演会の違いをはじめ、フォーラム・パネルディスカッションなどの類似形式との比較、開催準備の流れと成功のコツまで体系的に解説します。
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シンポジウムとは?講演会など6形式との違い・開催準備・成功のコツ
目次
シンポジウムとは?意味と開催目的
シンポジウムの意味と開催目的を紹介します。
シンポジウムの意味
シンポジウムとは、複数の論者に特定のテーマや課題に関する発表をしてもらい、その後に発表内容に関する意見交換を行う形式のイベントです。
シンポジウムは英語で「symposium」と書き、ギリシャ語の「symposion(酒宴)」が語源です。元々は酒を酌み交わしながら話し合うカジュアルな議論の場を指していました。
現代では専門分野や学術に関するアカデミックなイベントでも採用されることが多く、フォーマルな印象が強い形式です。
シンポジウムの開催目的
シンポジウムの主な開催目的は、特定のテーマに関する意見交換です。
シンポジウムは、複数の登壇者に一人ずつ発表を行ってもらい、その後に他の登壇者をまじえて議論を行います。発表内容に対する意見を他の方が発言することで多角的な意見が集まるため、テーマに対する理解が深まりやすい形式です。
たとえば、学術研究や社会問題を取り上げるなど、答えを出すことを目的としない議論の場に適しています。
シンポジウムでは質疑応答時間を設けて観客も議論に巻き込みます。シンポジウムは発表を聞くだけでなく、会場にいる人々が議論に参加するため、より活発な議論に発展しやすいでしょう。
シンポジウムと講演会の違い
シンポジウムと講演会は、登壇者の人数や発表の形式が異なります。シンポジウムは複数の登壇者が発表後に、議論を行います。その形式上、発表だけでなく意見交換も重要な要素の一つです。
講演会では一人の講師がテーマを深掘りして話します。講演会は講師の知識や実体験を伝えることを目的としており、議論を行うケースは多くありません。講演会は講師の専門知識や経験などを聞くことで、参加者が知識を深めたり、新たな意見や視点を得たりすることを目的としています。
シンポジウムと他のイベントの違い
シンポジウムとパネルディスカッションやフォーラムなどの他のイベントとの違いを紹介します。
パネルディスカッションとの違い
シンポジウムとパネルディスカッションは、議論の進行方法に違いがあります。
シンポジウムは最初に登壇者の一人が発表を行い、その後に聴衆を含めて質疑応答や議論を行う形式です。
パネルディスカッションは原則として進行役を介した議論が中心で、進行役の質問に対し、それぞれの登壇者が意見を発表した上で議論を行います。聴衆は登壇者同士の議論を見るのがメインとなります。
フォーラムとの違い
シンポジウムとフォーラムは、どちらも対話を重んじた形式ですが開催目的が異なります。
シンポジウムは多角的な視点を知り、テーマに対する理解を深めるために行われます。フォーラムは課題に対する具体的な結論を、議論によって導き出すことが目的です。
たとえば、シンポジウムは研究や専門分野に関する意見交換の場でよく採用されます。フォーラムは自治体や企業が主催となり、特定の課題に対し、観衆とともに解決方法を考え出す場などで採用される形式です。
どちらも意見交換を行う形式である点は共通していますが、目指すゴールが対話か解決かで異なるといえるでしょう。
カンファレンスとの違い
カンファレンスは、組織内の関係者や同業種の専門家のみが参加する形式が一般的で、一般聴衆には非公開で開催されるケースが多い点がシンポジウムとの違いです。
たとえば医療分野の「臨床病理カンファレンス」のように、特定の専門家グループ内での情報共有・議論を目的とする場で用いられます。
規模はシンポジウムよりも小規模なものから大規模なものまで幅広く、一概に大きいとはいえません。
学会との違い
シンポジウムと学会の違いは、参加者の範囲にあります。
シンポジウムは単にイベントの開催形式を表す言葉のため、参加者の職種や立場はさまざまです。一方、学会は主に専門家や研究者が参加し、研究分野や専門分野に関する発表を行うイベントを指します。
シンポジウムは学術的なテーマだけでなく、社会問題の解決を目的とした会議やビジネス業界のイベントでも使用される形式です。学会は専門の研究分野をテーマとした専門家たちの会議を意味します。
座談会との違い
シンポジウムと座談会は、その規模や目的が異なります。
座談会は聴衆を呼ばず、少人数の参加者のみで話し合いを行う気楽なイベントとして開催されます。シンポジウムは複数の登壇者が大勢の聴衆の前で発表や議論を行いますが、座談会は関係者のみの交流や振り返りの場として採用されます。
シンポジウムのメリット
シンポジウムで開催することで得られるメリットを紹介します。
多様な意見に触れられる
シンポジウムに参加すると多様な意見に触れられるため、テーマに対する理解が深められるメリットがあります。立場が異なる複数の登壇者が議論を行うと、多面的にテーマを考えるきっかけが得られるからです。
たとえば、「地域活性化」に関するテーマを設定した場合、複数の意見が集約されると同時に、様々なケースや解決方法が提示されます。多角的な情報が集まるため、テーマに関する幅広い知識が手に入るのです。
知識や理解が深まるだけでなく、実践的な考え方や解決策も知ることができるため、主催者と参加者の両方にメリットがあります。
テーマに対する社会的関心が高まる
シンポジウムの実施は、社会課題への認識を広げ、具体的な変化を促す効果的な方法です。その分野で高い評価を得ている有識者を招いて議論を行い、その内容が報道されると、単発の催しが広く議論される社会テーマへと発展していきます。
たとえば、非営利団体が経済的困難を抱える子どもたちをテーマにした討論会を企画し、研究者や実際に課題に直面している人々の意見を公表するケースが挙げられます。
報道機関で紹介されることにより、これまで無関心だった人々の間でも問題への理解が深まり、支援活動や制度改善に向けた動きが生まれることが期待できます。
ブランディングに役立つ
シンポジウム主催時は自社に関連するテーマを設定すれば、自社ブランディングに役立ちます。専門家を呼んで議論の場を提供すれば、その分野で一定の影響力を持っていると示せるからです。
クオリティが高いシンポジウムを主催すれば、自社への信頼性や認知度、市場価値の向上が期待でき、将来の業績アップにつながるでしょう。
シンポジウム開催のやり方・準備の流れ
シンポジウムのやり方と、開催までの準備の流れを紹介します。
企画立案
まずは企画の立案を行いましょう。企画はイベントの骨格や土台を決める作業であり、社内で承認を得たり事前準備を円滑に進めたりする工程です。
たとえば、以下の項目を決定しましょう。
・開催するテーマ
・開催目的
・参加者のターゲット
・日時
・規模
・開催場所
・予算
企画段階でしっかり定めておけば、運営チームで方向性や認識を共有して準備が進められます。最適なテーマや目的の設定を心がけ、ターゲットのニーズに合ったものを提供すれば、自社の潜在顧客の獲得も期待できます。
なお、シンポジウムの企画にお困りの方は、こちらの講演会の企画書作成に関する記事もご覧ください。
登壇者を決めて依頼する
シンポジウムの登壇者を決めて依頼します。シンポジウムはテーマに関する意見を登壇者が発表した後に他の登壇者が聴衆を交えて議論を行う形式のため、登壇者選びが重要です。
登壇者を決める際は、なるべく立場や考えがバラバラになるよう心がけましょう。より多角的な意見が集まりやすく、テーマに対する理解が深まるでしょう。
プログラムを考える
当日の進行の流れやプログラムの内容を決めていきましょう。
参考として、シンポジウムのプログラム構成例を以下に記載します。
・基調講演
・講演・発表
・パネルディスカッション
・功績者報告・表彰
・質疑応答
・閉会の挨拶
各プログラムの所要時間なども具体的に決定しておくと、当日のタイムテーブルを決定する際にも役立ちます。それぞれのプログラムにおける登壇者、登壇タイミングなどもあわせて考えておき、進行表としてまとめておきましょう。
告知
ターゲットとなる参加者に向けて告知を開始しましょう。
具体的な告知方法として、以下の媒体が挙げられます。
・自社Webサイトへの情報掲載
・特設サイトの作成
・自社のSNSアカウントでの宣伝活動
・メールマガジン
・チラシ
・DM
・プレスリリース
自社サイトやSNS、メールマガジンでの告知は、コストを掛けずに行えます。チラシやDM、プレスリリースなどは、潜在顧客にリーチするのに適しています。
ターゲット層にあわせて媒体を選べば、宣伝効果を最大化して告知活動が行えるでしょう。
備品の用意
シンポジウムの開催に必要な備品の準備が問題なく進んでいるか、確認しましょう。
備品の準備し忘れを防ぐために、事前に備品リストを用意しておくのがおすすめです。備品リストをチェックし、音響や照明機器などの外注手配が行えるかなどの事前確認を行いましょう。
シンポジウムを成功させるポイント
シンポジウムを成功させるポイントを紹介します。
余裕を持って準備する
シンポジウムを成功させるために、余裕を持った準備を心がけましょう。複数の登壇者を招くシンポジウムは大規模化しやすく、決定すべき事項が多岐にわたります。
一般的な目安として、開催の半年〜1年前には開催概要(テーマ・日程・規模)を決定しておくことが推奨されます。人気のある有識者はスケジュールを早期に押さえる必要があり、集客力の高い会場も好日程から埋まっていくためです。また、告知・集客は開催1ヶ月前を目安に開始し、特設サイトの公開やSNS告知を並行して進めましょう。
準備の各工程に十分な時間を割り当て、想定外のトラブルにも柔軟に対応できる体制で開催当日を迎えましょう。
適切な会場選びを行う
シンポジウムでは適切な会場選びを心がけましょう。
たとえば、以下の点を意識します。
・はじめて・遠方から参加する人もアクセスしやすいか
・大規模なら、数百名程度収容できるか
・宿泊施設・ホテルから近いか
・音響機材や照明機材などのレンタルサービスや備え付けがあるか
シンポジウムの会場手配はなるべく早めに行いましょう。土日や連休などの好条件の日程は早期に予約が埋まる可能性があるためです。会場の手配を行う前に下見を行い、イベントのテーマや内容に合っているかも確認しておくことをおすすめします。
運営を外部に委託する
シンポジウムの運営を外部に委託するのも一手です。規模が大きくなるにつれ、企画から準備、当日運営まで多くのスタッフが必要となるためです。
自社のみでのシンポジウム主催経験が無い場合、運営を外部委託すれば社内にノウハウが蓄積できる上、イベントの成功率向上が期待できます。
シンポジウムと講演会の違いに関するよくある質問
最後にシンポジウムと講演会の違いに関するよくある質問と、それに対する回答をご紹介します。
シンポジウムの欠点は何ですか?
シンポジウムは準備から当日の運営まで、主催者や運営チームが大変なのが大きな欠点です。
具体的には、以下が挙げられます。
・登壇者が複数いるため、スケジュール管理が難しい
・規模が大きいほど準備期間が長くなり、プロジェクトが大がかりになる
・イベント時間が長くなるため、参加者の負担が大きい
・議論が専門的になりやすく、参加者がついていけない可能性がある
シンポジウムの欠点を補うために、主催者として登壇者選びや開催準備の円滑化、イベント内容の最適化などが重要です。
シンポジウムの別の言い方は?
シンポジウムは英語から輸入された外来語ですが、日本語では以下のような言葉で表現される場合があります。
・公開討論会
・研究発表会
日本でもシンポジウムという言葉は広く浸透しています。
まとめ
今回はシンポジウムと講演会や他のイベントとの違いや、シンポジウムの開催までの流れなどを解説しました。シンポジウムの開催をお考えの方は、他の開催形式との違いを理解した上で準備を進めることで、メリットを活かしたイベント作りが行えます。
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