異業種交流会とは?開催目的や3つのメリット、実施方法を徹底解説!

異業種交流会の開催を任されたものの「何からはじめればよいかわからない」そんな悩みを抱える担当者は少なくありません。
異業種交流会は単に人を集めるだけでは成功しにくいため、明確な目的と適切な運営が不可欠です。
本記事は、異業種交流会とは何か、開催目的、実施方法、注意点までわかりやすく解説します。企業にとってメリットのある異業種交流会を開催するための方法を理解できるでしょう。
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異業種交流会とは?開催目的や3つのメリット、実施方法を徹底解説!
目次
異業種交流会とは?

異業種交流会とは、業種の異なる企業経営者や従業員が交流する場です。独立行政法人中小企業基盤整備機構によれば、異業種交流会は不足している経営資源を補える出会いの場とされています。
異業種交流会とは、業種を超えた企業などと交流を行うもので、自社の経営資源の不足を補う企業と出会う場でもあります。
引用:独立行政法人中小企業基盤整備機構『J-Net21』「業種交流会の特徴と参加方法について教えてください。 | ビジネスQ&A」
参加者はお互いの業務内容を理解し、新たなビジネスチャンスを探ることができます。単なる情報交換にとどまらず、協業の可能性を見つけたり、経営課題の解決につなげたりすることも可能です。
異業種交流会は多くの企業にとって、新しい取引先や協力相手を見つける手段の一つといえるでしょう。
異業種交流会の主な種類

異業種交流会は主に以下3つの種類に分かれます。
・フリートーク型
・セミナー・講演型
・テーマ設定型
一つずつお伝えします。
フリートーク型
フリートーク型は、参加者同士が自由に会話や名刺交換をする形式です。カジュアルな雰囲気の中で、参加者が立食形式やテーブル形式で自由に移動しながら交流します。
決められたプログラムがないため、参加者のペースで会話を楽しめるのが特徴です。フリートーク型の異業種交流会は、名刺交換が活発に行われ、短時間で多くの人とのつながりができるでしょう。
一方、人見知りの参加者にとってはハードルが高く、積極的でない人は孤立してしまう可能性があります。
表面的な会話で終わり深いビジネス関係に発展しにくい傾向もあるため、主催者側が工夫して交流を促す必要があるでしょう。
セミナー・講演型
セミナー・講演型は、専門講師による講演やセミナーを交流のきっかけとする形式です。
講演やセミナーを通じて参加者に学びや気づきを提供し交流を深めます。
共通の話題があるため、初対面でも会話がはじめやすく、質の高い情報交換が期待できるでしょう。講演内容に関する質問や意見交換から、自然な形でビジネスの話に発展するケースもあります。
講師選定には講演テーマの設定に専門性が必要なため、主催者には相応の準備と運営知識が必要です。講演テーマ選びには講師派遣会社を利用するなど、専門的な視点を外部から取り入れるのもよいでしょう。
テーマ設定型
テーマ設定型は、特定の課題や共通テーマを設定し、そのテーマに沿って議論や交流を行う形式です。
「地域活性化への取り組み」のような具体的なテーマを設定すると参加者の関心が一つに集まり、議論を深める効果を期待できます。同様の課題を抱える参加者同士が集まるため、実践的な情報交換や具体的な解決策を話し合うきっかけが生まれるでしょう。
テーマに関連する業界の専門家が集まりやすく、質の高い交流会が実施できます。ただし、テーマ設定が曖昧だと話がまとまりにくくなり、逆に限定的すぎると参加者が集まりにくくなる課題があります。
異業種交流会を開催する3つのメリット

異業種交流会を開催する企業側のメリットは、次のとおりです。
自社サービスの発信につながる
既存顧客との関係強化が可能
参加者情報の活用による営業戦略の強化につながる
異業種交流会の運営はビジネス効果が見込める営業活動の一環です。参加者に対して自然な形で自社サービスや商品をアピールできる場となるでしょう。一つずつ解説します。
自社サービスの発信につながる
異業種交流会は、参加者に自然な形で自社のサービスや商品を紹介できるメリットがあります。通常の営業活動と異なり、交流を目的とした場での情報発信は、参加者にとって押し付けがましく感じられにくいでしょう。
また、異業種の参加者が集まるため、これまで接点のなかった業界への新規開拓の機会にもなります。
あからさまな売り込みは参加者に不快感を与えるため、適度なバランスを保った情報発信が重要です。
既存顧客との関係強化が可能
既存顧客を招待して、関係性をより深められるのも異業種交流会のメリットの一つです。
既存顧客を交流会に招待すれば、普段のビジネス関係とは異なる場面で接点をもてるためです。
また、顧客が他の参加者と交流する様子を見て、顧客のニーズや課題をより深く理解できる場合もあります。交流会を通じて顧客との信頼関係が深まれば、今後の取引拡大や長期契約につながる可能性もあります。
参加者情報の活用による営業戦略の強化につながる
異業種交流会の参加者情報を営業戦略に活用すれば、今後の営業活動を効率的に進められます。交流会で収集した参加者の名刺は、貴重な営業データとして活用できるためです。参加者の企業規模や役職などの基本情報を整理すれば、個別のニーズに合わせた提案も可能でしょう。
なお、個人情報の扱いには十分な注意が必要です。事前に利用範囲を示して同意を得ておくなど、個人情報保護法に配慮した取り扱いを心がけることが大切です。
交流会後は「DX化でお困りとお聞きした課題について」のような個別の話題でアプローチできるでしょう。すでに課題を把握している関係性があるため、通常の飛び込み営業よりも高い成約率が期待できます。
異業種交流会の実施方法

異業種交流会実施の流れは、主に次のとおりです。
1.テーマを決める
2.日時と会場を決める
3.開催方法を決める
4.当日のタイムスケジュールを決める
5.参加者を集める
6.実施後のフォローをする
計画的に進めれば、参加者にとって価値ある交流会を提供できるでしょう。一つずつお伝えします。
異業種交流会のテーマを決める
異業種交流会の実施は、明確で魅力的なテーマ設定から始まります。テーマ決めは、参加者の関心を引き、集客を成功させるための重要なポイントです。「コスト削減の成功事例」のように、参加者が抱える共通の悩みや関心事をテーマにすれば、積極的な参加が期待できるでしょう。
テーマが曖昧だと参加者にとってのメリットが伝わりにくく、集客に苦労する可能性があります。逆に専門的すぎるテーマは参加者層が限定され、異業種交流の目的を果たせません。
参加者にとって身近で、かつ学びのあるテーマ設定が必要です。
異業種交流会の日時と会場を決める
次に、日時と会場は、参加者の都合と交流しやすい環境を考慮して決めましょう。参加者の業界特性を考慮し、参加しやすい日時を設定します。時間が長すぎると参加者の負担になるため、2〜3時間程度が適切です。
会場選びは、参加人数に適した広さと交流しやすいレイアウトが可能な場所の確保が必要です。駅からのアクセスがよい会場であれば、より多くの参加者を集められるでしょう。また、音響設備や Wi-Fi環境なども事前に確認が必要です。
異業種交流会の開催方法を決める
開催方法は、参加者のニーズと予算に応じて選びましょう。たとえば、以下のような開催方法があります。
開催方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
リアル開催 | 対面での自然な交流・名刺交換しやすい | 会場費用の負担が大きくなりやすい |
オンライン開催 | コスト削減・遠方参加者も集めやすい | 交流の深さに限界がある 技術的なトラブルが起こりやすい |
ハイブリッド開催 | リアルとオンライン両方のメリットを活用できる | 運営が複雑 会場費用の負担が大きくなりやすい |
体験型 | 印象に残りやすい・参加者の自然な会話が生まれやすい | 企画・準備に時間がかかる |
参加者の属性や交流の目的に合わせて、最適な開催方法を選択しましょう。
異業種交流会当日のタイムスケジュールを決める
当日のタイムスケジュールは、参加者が無理なく交流できるよう時間配分を考慮します。
交流会の流れを事前に決めておくと、当日の運営がスムーズに進むでしょう。
基本的なタイムスケジュールと時間配分の目安は下記のとおりです。
おおよその時間 | |
---|---|
受付・開会の挨拶 | 約10分 |
自己紹介・アイスブレイク、グループ分けなど | 約30分 |
メインの交流 | 約50分 |
締めの挨拶・退室 | 約10分 |
交流時間が長すぎると参加者が疲れてしまい、短すぎると十分な関係構築ができません。
また途中で休憩時間や名刺交換タイムを設けると、参加者のペースに合わせた交流ができるでしょう。セミナー型の場合は講演時間と交流時間のバランスを考慮し、テーマ設定型では議論の時間を十分に確保するのがポイントです。
異業種交流会の参加者を集める
参加者を集めるには、ターゲットに適した集客方法を選択します。自社のホームページやSNSでの告知に加え、既存顧客への直接案内も実施しましょう。可能であれば、商工会議所や地域のビジネス情報誌への掲載などもおすすめです。
参加者の質を確保するためには、申込時に参加目的や期待する成果を記入してもらうとよいでしょう。定員を設定し、適度な希少性を演出することも集客効果を高める方法の一つです。
異業種交流会の実施後にフォローをする
実施後のフォローは、交流会をより有効活用するために欠かせない重要なステップです。交流会後、参加者に対して適切なフォローを実施すれば、築いた関係性を継続しながらさらに発展できるでしょう。
まずは参加者全員にお礼メールを送り、当日の写真や資料があれば共有します。また、参加者同士の連絡先交換が不十分だった場合は、希望者同士をつなぐサポートも効果的です。
定期的に次回開催の案内や関連イベントの情報提供をすれば、継続的な関係を維持できるでしょう。
異業種交流会の実施で気をつけるべき3つのこと

異業種交流会の実施で気をつけるべき3つのことを紹介します。
参加者同士をつなぐ工夫を凝らす
トラブル防止対策をする
記録・撮影への配慮を欠かさない
事前に注意すべきポイントを把握しておけば、参加者にとって満足度の高い交流会を実現できます。
参加者同士をつなぐ工夫を凝らす
参加者同士をつなぐ工夫は、異業種交流会で気をつけるべきポイントの一つです。
異業種交流会は、初対面同士が多いため、自然に会話が始まるような仕組みづくりが重要です。
名札に会社名の他、業種や興味のあるテーマを記載したり、開催者が積極的に参加者を紹介し合う時間を設けたりする工夫も大切です。
人見知りの参加者や積極的でない人が孤立しないよう、スタッフが会場を巡回し、一人でいる参加者に声をかける体制を整えておくとよいでしょう。
トラブル防止対策をする
トラブル防止対策があると、参加者が安心して交流できる環境を提供できます。
異業種交流会は、迷惑行為や不快な発言、しつこい勧誘などのトラブルが発生する可能性があります。トラブルに備え、対応ルールを事前に設定し、スタッフ全員で共有しておきましょう。
また、参加者に対しても事前に交流会のルールやマナーを周知し、問題行動に対しては毅然とした対応を取る旨を伝えておく必要があるでしょう。
記録・撮影への配慮を欠かさない
異業種交流会は、記録や宣伝目的で写真撮影を行うケースがありますが、運営側は撮影に関して十分に配慮しなければなりません。
開催後のトラブルを防ぐためにも、参加者のプライバシーを守ることが重要です。
参加者の中には撮影を望まない人もいるため、事前に撮影の可否について確認が必要です。SNSへの投稿や広告利用についても明確にルールを設定し、参加者とスタッフへ周知しましょう。
異業種交流会の会話のきっかけに講演会の開催もおすすめ

異業種交流会は、異なる業界や職種の人々が集まり、情報交換や人脈形成を目的とした集まりです。開催者として適切に実施できれば、人脈形成や新規ビジネスの創出に大きな効果をもたらします。
異業種交流会を成功させるには、会話のきっかけになる企画や会話を促すような工夫が必要です。
たとえば、異業種交流会で講演会やセミナーを開催することで共通の話題を提供し、話しやすい雰囲気づくりができるのでおすすめです。
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人気の講師

1位
多湖 弘明
【株式会社Office Hit 代表取締役】

2位
植木 奈緒子
【気象予報士/気象キャスター/元客室乗務員】

3位
舟津 昌平
【経営学者/東京大学大学院経済学研究科講師】

4位
笑福亭 笑助
【落語家】

5位
伊庭 正康
【株式会社らしさラボ 代表取締役】
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